持てる者はますます富み、持たざる者は置き去りに… 朝日新聞経済部(編)『歪んだ経済大国』の読書録

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厚生年金・国民年金増額対策室

朝日新聞経済部(編)『歪んだ経済大国』

単行本:221ページ
著者:朝日新聞経済部(編)
出版社:朝日新聞社
発売日:1990年(平成2年)11月10日第1刷発行

目次

はじめに

Ⅰ 構造問題の現場で
甘い市場-輸入ブランド商品は高くても売れる
消費者不在-大店法とスーパー安売り神話の崩壊
競争より談合-政府は建設業界最大のお得意先だ
おカミの目-左ハンドルでなぜ悪いのか
高値信仰-中身よりブランド
系列の壁-企業グループごとにひいきのビール
あ・うんの構図-銀行と大蔵省の「すり合わせ」
メーンバンク-独占的に企業と癒着
カンパニー・ペイ-交際費大盤振る舞い
持たざる者-「社宅」格差も拡大の一途

Ⅱ 公的規制のはざまで
がんじがらめ-おカミがレジャーにも介入
売れない酒-大型店に「免許」の壁
むなしい手間-大蔵省の銀行店舗行政
筋違い-「自由米」宅配業者に自粛の圧力
くじ引き-聖域のタクシー業界
利益保証制度-無駄も承知の車検制
お仕着せ-農業拡大縛る補助金
節税封じ-サラリーマンには辛く、法人には甘く
かまない番犬-事件摘発減る公取委
既得権-大もうけのNTT
塀の向こう-刑務所と郵便局・「官」絶対の設計分野

Ⅲ 新・格差の構造
裏切りの構図-国民の金が夢を砕く
値上がり期待-不動産の下取り激減
航空機リース-『空の税テク』で肥る企業
安定株主-企業と銀行つなぐ
強者の味方-大口客優遇で割食う庶民

Ⅳ ゆがみへの挑戦
オヤジギャル-地価高騰で進む二極分化
じり貧分配率-「我慢の哲学」労使に定着
高賃金隠し-刺激を避けた「日本的現象」
メーデー事件-「わが社」優先の大企業労組
生活者の立場-新時代のキーワード

Ⅴ 検証・日米構造協議
共通の尺度-消費者重視
聖域からの脱出-公共投資切り札に
黒字有用論-公共投資めぐり日米の行き違い
アメリカの仕掛け-竹下派を舞台裏で活用
内部の矛盾-消費者カヤの外
ゆとりの壁-強権でようやく時短
政治の役割-問われる「地球規模の貢献」

資料:日米構造障壁協議に関する米国の「政策実行計画提案」
あとがき

以下読書録作成予定