ぶっとび「霞が関」事情 宮本政於『お役所の掟』の読書録

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宮本政於『お役所の掟』

単行本:252ページ
著者:宮本政於
出版社:講談社
発売日:1993年(平成5年)4月20日第1刷発行

目次

【第1章】 「官僚たるものの心得」入門
「国会絶対」の行動様式
「お経読み」と「質問取り」
三権分立の本音と建て前
官僚絶対主義
質問想定問答集
国会答弁作りのコツ
国会答弁の「適切な言葉」
全国一致の民主主義
「君は僕にけんかを売っているのか」
お役所の序列
本省課長の絶大なる権限
「課内力学」の関係
出向人事のシステム
「縁」がつくるお役所情報網

【第2章】 「集団主義」のありがたき洗礼
まずは缶ビール
浴衣と赤いセーター
「飲め飲め」
仕事の延長
狂態と無礼講
「ムラ」への同化
男尊女卑
「ポルノ部屋」
集団トレーニング
無言の圧力
「ひとりだけでは悪いから」

【第3章】 予算編成という儀式
フリートーキング
「仕事と私事、どちらが大切か」
予算の本質
社会的緊急性と外圧
出世の道
現状維持の権化たち
合議制という決済方法
先例、そして過去の事例
限りない妥協
お祭り騒ぎ
「冬の予算学校」の一体感
復活折衝

【第4章】 「霞が関ムラ」の妬みの発想
14日間の休暇申請
「水さかずき」の世界
「海外旅行申請許可願」
最初のひとり
事後提出
「前例がない」
法事のため
権利か、義務か
貧困なる人生観
「横並び」の発想
「休日出勤」という踏絵
サービス残業
「苦役」か「善」か

【第5章】 「役人は役者であれ」論
「大人の文体で」
「現状認識が甘い」
「仁義とメンツの問題なのだ」
自分の性格が火に油をそそぐ結果に
個人が責任を問われないシステム
嘘を許容する日本流配慮
「役人の美徳」
「内容などはどうでもよいのだ」
外国人はいつまでたってもガイジンの国

【第6章】 マゾヒスト役人の「いじめ」の心理
「宮本なんかとつきあうな」
入省早々、「いじめ」で不眠症に
知らないこともきけない雰囲気
「みんなと違うことはいけないこと」
御用達マゾヒストたち
他人の七転八倒を楽しんで
「うまい英語」は「いじめ」の対象
「みんなと同じ格好をするように」
目には目を
全員が「いじめ」を楽しんでいるわけではない
欧米では異常心理のひとつとされる
犯罪者扱いをうけるのは当たり前
「いじめ」撃退のノウハウ

【第7章】 お役所の掟「三大原則」の理由
社歌と国歌
「掟」と「もたれ合い」
「遅れず」
「休まず」
「仕事せず」
「先輩の仕事に異を唱えない」
「先憂後楽」と「倒錯」の世界
「汗をかく」、「足を運ぶ」
他よりすぐれることなかれ
ムラ社会の教義と寛容の思想
男性はよくて、女性はだめという規則
「曖昧さ」と「大人である」

【第8章】 「掟破り」の運命やいかに
フランス大使館からの招待
お役所の奥義
差別と悪平等
制御された「ざわめき」
論議のキャッチボール
「自由な女」たち
ローカル首相の言葉
「出すぎた杭は抜いてしまえ」

あとがき

以下読書録作成予定