日本の医療・年金・福祉への提言 丹羽雄哉『美しく老いるために』の読書録

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厚生年金・国民年金増額対策室

丹羽雄哉『美しく老いるために』

単行本:263ページ
著者:丹羽雄哉
出版社:コープ出版
発売日:1994年(平成6年)6月8日初版第1刷発行

目次

はじめに

【第一章】 現代医療の三つの課題~老人医療・ガン・エイズへの挑戦~

一、医療から介護へ-ある老人病院の意識改革
家族を入院させたい病院
患者はお客さま
芽ばえ始めた新しい動き
二、ガンとともに生きる-患者の権利
母親をガンで失う
対ガン総合戦略
患者の権利宣言
三、エイズ患者との共生-教育こそ唯一のワクチン
血友病患者の救済から
感染者Tさんとの握手
エイズ教育

【第二章】 福祉の現場から~精神薄弱・ハンセン病・そして二つの訴訟~

一、自立と尊厳とぬくもり-福祉施設を訪ねて
「あゆみ、そしてまた一歩」
差別や軽蔑をなくして
ぬくもりのある厚生行政を
二、試練の訴訟-予防接種禍・東京集団訴訟~
国側敗訴の判決
控訴すべきか、それとも・・・
被害者の救済を第一に
三、福祉の原点として-秋田・塩サバ事件
生活保護訴訟
控訴断念へ
理想と現実の差
四、WHOの年次総会で-国境なき医師団 スウェーデンとアメリカの苦悩
国際医療援助
不法滞在者の医療保障問題
医療・福祉の負担をどうすべきか
五、ゴールドプランを追い風として-山形県最上町の試み
ウェルネスタウン構想
ゴールドプラン
市町村の取り組み

【第三章】 動き始めた年金改革~年金問題1800日のドキュメント~

一、支給開始年齢の引き上げ
五年前の激論
再び六十五歳問題
二、年金改正法案の問題点
2001年からの段階的実施へ
政府案への疑問と提案
三、公的年金一元化
公平と安定へ向けて
年金情報を手軽に

【第四章】 連立政権の福祉政策を検証する~前厚生大臣からの注文~

一、厚生行政はかわったのか
背に腹は代えられず
耳ざわりのいい話だけではすまない
二、100倍のエネルギーと100人の敵
准看護婦通信教育と救急救命士
政治家としての決断
三、かけ声だけの規制緩和に終わらせるな
地域医療計画への疑問
規制緩和は長期的視点で

【第五章】 私の医療・福祉論~21世紀への指針と5つの提言~

一、医療・福祉に競争原理を導入する
(一)医療計画は即廃止すべきだ
(二)診療報酬の規制緩和を
(三)措置制度の見直しを
(四)医療機関の情報公開を
(五)医療、福祉の相互乗り入れを
二、不安のない老後のため、介護保険制度を創設する
(一)新しい介護保険制度の創設を
(二)在宅サービスを倍増
(三)利用者本位のサービス体系を
三、年金の国庫負担を二分の一に増額する
(一)国民年金月2万円の保険料を負担できるか
(二)消費税を年金の国庫負担財源に
(三)国民負担率の限界
四、少子化社会で働く女性の環境を改善する
(一)育児休業の保障賃金の引き上げを
(二)企業も保育に責任を
(三)児童クラブの充実
五、福祉のまちづくりとボランティア活動を充実する
(一)ハードとソフトのまちづくり
(二)ボランティアセンターを各地に
(三)力は機械で、人は笑顔で

あとがき
<付録> 医療・福祉用語の解説

以下読書録作成予定