大丈夫なのか?私たちの年金 企業を脅かす巨大債務の危機 日本経済新聞社(編)『年金の誤算』の読書録

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厚生年金・国民年金増額対策室

日本経済新聞社(編)『年金の誤算』

単行本:225ページ
著者:日本経済新聞社(編)
出版社:日本経済新聞社
発売日:1996年(平成8年)10月22日第1版第1刷発行

目次

まえがき

【第1章】 夢しぼむ加齢社会
1.年金対策元年
2.相次ぐ基金破綻-崩れた高成長のシナリオ
3.もう一つの合併-制度の統合が企業の重荷に
4.むしばまれる資産-赤字続きの関連施設
5.空洞化のコスト-未加入者対策に悩む国民年金
6.働く女性のため息-専業主婦優遇の現行制度
インタビュー
-厚生大臣・菅直人氏
-一橋大学教授・田近栄治氏

【第2章】 企業と年金
1.新日鉄の焦り-規制が設計変更の障害に
2.富士通の模索-年金維持が労使交渉のテーマに
3.フォードの変身-格付けの判断材料となる年金積み立て
4.昭和電工の選択-負担抑制のため福利再編
5.中小企業の選択-経営を圧迫する保険料負担
6.危機感強めるトップ-経営の主要課題に
7.双子の赤字-健保の財政悪化も深刻
8.波紋呼ぶ三共済年金の統合-JR共済の救済が負担に
インタビュー
-日経連政策委員・田辺辰男氏
-連合総合政策局長・村上忠行氏

【第3章】 年金はだれのものか
1.天下りの構造-年金運営の効率化を阻む
2.永田町の沈黙-票にらみ「痛み」先送り
3.霞が関の「省壁」-弊害生む縦割行政
4.運用機関の甘えの構造-「運用側優先」に企業反旗
5.情報の重い扉-求められる運用期間の情報開示

【第4章】 年金マネー争奪戦
1.加速する運用機関の選別-利回りの悪化で運用能力重視
2.対応急ぐ生保、信託-投資顧問参入拡大に対応
3.個人年金ビジネス-年金口座争奪戦
4.株式に流れ込む年金マネー-運用規制緩和で利回りアップ狙う

【第5章】 年金・ひと模様
1.自治体課長の悩み-国民年金加入、対話か強硬策か
2.コンサルタント走る-年金コンサルティング会社盛況
3.プロ選手の模索-ライフスタイル多様化に合わせた制度の弾力化
4.谷間埋める社会保険労務士-複雑な制度の弊害
5.改革の仕掛人-運用規制緩和で外資系が参入

【第6章】 海外の年金事情
1.ドイツ-前倒しの改革案に非難集まる
2.米国-制度を弾力化し自由裁量増える
3.スウェーデン・英国-抜本的な制度改革を迫られる
インタビュー
VDR会長・フランツ・ルーラント氏

【第7章】 再生の条件
1.高齢化は弱者か-個人差、制度に反映を
2.空洞化にメスを-国民年金未加入者をいかに減らすか
3.生き方に合わせて-多様なライフスタイルを前提に改革を
4.官主導を見直せ-民間の自主性重視し、制度の多様化を
5.社会保障ミックスを-効率化のため制度間調整が必要
インタビュー
日経連専務理事・福岡道生氏

【第8章】 私の年金改革論
1.企業は債務情報の公開を(今福愛志・日本大学教授)
2.自主運営へ規制緩和を(徳住祥蔵・日経連企業年金問題検討会座長)
3.給付額の男女間格差を縮めよ(堀勝洋・上智大学教授)
4.「世代内の不公平」解決急げ(木村陽子・奈良女子大学助教授)
5.改革、現役の負担に配慮を(高山憲之・一橋大学教授)
6.企業年金改革、労使が主役(高山憲之・一橋大学教授)
7.基金の公的年金代行は無理(村上清・年金評論家)

コラム
企業年金基金
適格年金
国民年金
専業主婦
改革へ動き出す経済界
企業年金と格付け
カフェテリアプラン
私的年金
相次ぐ不足補填の動き
代行給付
年金の縦割行政
資産運用規制
年金債務と時価評価
在職老齢年金
進む少子化
女性と年金
確定拠出型年金

以下読書録作成予定