財部誠一『官制破産 日本を食い潰す官僚支配の構図』の読書録

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財部誠一『官制破産 日本を食い潰す官僚支配の構図』

単行本:253ページ
著者:財部誠一
出版社:徳間書店
発売日:1996年(平成8年)12月31日初版発行

国鉄債務は、
なぜ27兆円に膨らんだのか?
どうして国民負担になったのか?

国鉄改革の成功と失敗。
その光と陰のなかに
官僚支配の恐るべき秘密が隠されていた。

先進国にとどまるか、
三流国家に凋落するか。
すべては、
官僚たちが守り続ける旧制度を、
破壊できるか否かにかかっている!

目次

まえがき 官僚の「たかり」に亡国の予兆が見えた

【第1章】 官僚に利用される住都公団
望まない建て替えで、一挙に4倍になる家賃
真新しい廃墟をつくり続ける公団の愚行
建て替えで生ずる莫大な利益
内部資料が暴く公団の儲け主義
民間企業では考えられない住都公団の経理処理
官僚が天下りのためにつくった巧妙なシステム
監督官庁に苦しめられる職員と国民
特殊法人は官僚利権のインフラ

【第2章】 国鉄改革とはなんだったのか
末期国鉄とそっくりの現在の日本
唯一、改革を成功させたJR
限界をきわめた旧国鉄のモラルダウン
机上の空論が客離れを加速させた
第二次臨調に向けて発揮された政治の指導力
改革のネックとなった国鉄内部の被害者意識
たった3人から広がった改革の波
臨調の分割・民営化案と三塚小委員長の登場
勝利をおさめた改革推進派
政・財・官の全分野で動きだした改革の流れ
改革派つぶしのみせしめ人事
杉浦総裁の辞任で息を吹き返した改革派
陰の大勢力、国鉄OB組織と現役の対立
国民の怒りを集約したプロの政治家
一転に集中し、やれることからやれ
強烈な変革の意志を秘めた若き改革派
改革は若者のみがなしうる革命である
国鉄改革を成功といわずしてなにを改革というのか
JR各社は重い借金を背負ってスタートした
練り上げられた改革スキームにひそむ唯一の欠陥

【第3章】 「国民負担27兆円」の嘘と欺瞞
不当に低く見積もられていた売却益
「国民負担27兆円」を生んだ政策の誤り
債務をふくらませた官僚の先送り体質
どこまで国民を愚弄し続けるのか
まずは政府自身が血を流せ

【第4章】 財政投融資は危険な「パンドラの箱」
国鉄改革の唯一の欠陥が国鉄清算事業団
財政投融資資金の正体
返済不能が確実な資金を貸し続ける大蔵省
官僚機構の改革なしに日本再生はない
特殊法人とその子会社に寄生する官僚たち
公務員の天下りを撲滅する特効薬

【第5章】 日本は三流国家に甘んじるのか
日本は国家の体をなしていない
ベストよりスモールベターを選ぶべき時
選挙民が変わらなければ政治は変わらない
政策アナリストの提言が求められる時代
日本のシンクタンクの限界
いま、日本に必要なアイディア・ブローカー
人をひきつけるジャパニーズ・ウェイ・オブ・ライフを

【第6章】 「5つの制度改革」で日本は甦る
日本再生のために、いまなすべきこと
不良債権問題の抜本的解決1
なぜ、不良債権があれだけふくれあがったのか
不良債権問題の抜本的解決2
銀行の粉飾決算を、なぜ許し続けるのか
不良債権問題の抜本的解決3
不良債権は簡単に流動化できる
不良債権問題の抜本的解決4
「良い銀行」と「悪い銀行」を峻別せよ
不良債権問題の抜本的解決5
「悪い銀行」には業務停止処分を
年金制度の改革1
厚生年金に迫る深刻な金融危機
年金制度の改革2
国家が企んだ「年金」という大がかりな詐欺
年金制度の改革3
ジレンマのなかで政局を待つ生命保険会社
年金制度の改革4
すでに破綻を来している「国民皆年金制度」
年金制度の改革5
公平さが保証されない介護保険という欺瞞
年金制度の改革6
「若年層からの搾取」を続ける厚生省
不公平税制の是正1
なんの疑問も持たずに払わされる納税制度
不公平税制の是正2
サラリーマンよ、タックス・レボルトを起こせ
不公平税制の是正3
サラリーマンの必要経費をなぜ認めないのか
不公平税制の是正4
すぐにでもできるサラリーマンの経費控除
地方分権の促進1
地方財政を歪めてしまった中央集権システム
地方分権の促進2
補助金行政がもたらすモラル・ハザード
地方分権の促進3
免税地方債の導入が地方自治を活性化する
地方分権の促進4
日本にもあった地方都市のサービス競争
財政制度の再編1
「郵政省解体論」が意味するもの
財政制度の再編2
郵政貯金の資金は自主運用せよ
財政制度の再編3
民間と競合しない財政投融資の保証業務への特化
財政制度の再編4
不良債権化で行き詰まる財政投融資
財政制度の再編5
金融機関再生のチャンスをつくる財投大改革
「脱規制」のベンチャー企業が日本を変える

以下読書録作成予定