東京23区と札幌市、保健料は7倍違う! 松谷宏『正直者が馬鹿を見る国民健康保険』の読書録

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松谷宏『正直者が馬鹿を見る国民健康保険』

単行本:234ページ
著者:松谷宏
出版社:宝島社
発売日:2000年(平成12年)12月15日第1刷発行

目次

はじめに

【第1章】 国民健康保険という制度
国民健康保険は公平な制度か
-日本の保険制度の仕組み
-健康保険はどこも火の車
-介護保険の意図と問題点
-保険制度の諸問題
国民健康保険は『欠陥』制度
-下がる納付率、上がる保険料の悪循環
-露呈した介護保険の矛盾
-なぜ国民健康保険は問題とされないか

【第2章】 国民健康保険-その呆れた実態
(1)会社を辞めて、国保加入の手続きをしなかった場合
-金のネックレスをしているKの場合
(2)「老人」のいる世帯には、滞納しても保険証が交付される
-恣意的な運営のツケは正直者に
(3)無申告者は、所得ゼロとして保険料が決定される
-給料は同じ、なのに保険料は3倍
(4)他の市町村へ転出すれば、滞納分は白紙に
-東大阪市長の悪だくみ
-訊ねてみると、そこは自動車教習所だった
(5)申し出れば、簡単に分納(延納)が認められる
-運営は勝手気まま
-救済は生活保護で
-問題なのはお役所の慣例
(6)保険料を4割払えば、保険証が交付される
-正直者は、どう思う?
(7)悪質滞納者は野放し
-滞納者が増えるとどうなるか
(8)差し押さえは張り子の虎
-お役人は「できない理由」を考えるのは上手
(9)滞納がどれほど多くても、保険証は交付される
-官僚機構はなぜダメか

【第3章】 運営はお役所の「秘密」
役所の窓口は休日も営業せよ
-国民がお役所に望むこと
-土、日、祭日営業は行政改革の第1歩だ
義務を果たさない者の権利は認めるな
-行政の責任は「公平性」だ
-赤字の原因が老人とは!
偽善的な「軽減制度」
-基礎控除の引き上げを
市職員のお粗末な仕事
-親睦会の運営も放棄
金は腐るほどあるけれど、保険料は最低
-賦課方式や率はまちまち
-「金は腐るほどある」という大邸宅の住人の場合
-資金割額の賦課がその理由

【第4章】 保険料徴収員たちの晴れない日々
取れるところから取ってくるのが徴収員の仕事
-早朝6時半の集金
-穴の空いたバケツで水を汲む
超衆院を手こずらせる困った人々
-「今、誰もいません」
-徴収員は出来高払い
生活保護家庭から保険料を取った話
-縦割り行政の弊害
保険料徴収員たちの待遇
-徴収員は土、日もなし
-お役所の論理は高利貸しの論理
会計検査院を騙した話
-徴収員は絶対に必要
-現実とかけ離れた「勤務条件通知書」
-千葉市のカラクリ

【第5章】 国民健康保険-ひとつの提言
この不公平は我慢の限界-データを読む
-高い保険料、安い保険料
-金持ち優遇政策
-呆れかえる保険料の市町村格差
各種保険は一本化すべきである
-建て前は福祉、実態は保険の「老人保健制度」
-福祉ならば財源を確保せよ
-現行保険制度の浅ましさ
保険料方式から税方式への転換を
-税方式の長所

【第6章】 公開・全市の国民健康保険料「格差の実態」
国民健康保険料の計算方法
-保険料の内訳
-保険料の計算方法
-各市の年間国民健康保険料(1)
-各市の年間国民健康保険料(2)
-各市の年間国民健康保険料(3)
-各市の年間国民健康保険料(4)
-各市の年間国民健康保険料(5)
-東京23区の保険料納付率

おわりに

以下読書録作成予定