高齢化社会の経済新ルール ポール・ウォーレス『人口ピラミッドがひっくり返るとき』の読書録

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厚生年金・国民年金増額対策室

ポール・ウォーレス『人口ピラミッドがひっくり返るとき』

単行本:310ページ
著者:ポール・ウォーレス
出版社:草思社
発売日:2001年(平成13年)6月1日第1刷発行

目次

第1部 未来を見通す力

【第1章】 未来は人口統計のなかにある
世界はもう若くはない
人口ピラミッドがひっくり返る
人口過密ではなく人口不足が問題
就職、結婚、住宅購入、すべてに人口の力がはたらく
人口革命をどうやって生き残るか-そしてどうやって得をするか

【第2章】 全世界高齢化はこうして起きる
寿命はまだまだ伸びる
長寿の科学が進歩する
出生率-ブームから暴落へ
子どもの「値段」は上がっている
出生率が上昇する見込みは薄い
移民による問題解決は可能か
長い目で見れば、われわれは年老いている

第2部 新しいルール

【第3章】 人口統計が金融市場を動かす
株式文化に染まったベビーブーマー
つぎはヨーロッパが株式文化に染まる
日本の「失われた10年」も人口統計のせい
ブーマーバブル
アメリカへの投資-人口統計は依然有利にはたらく
債券への投資-株に負けず有利
アジアへの投資-人口統計学的に考える
2000年代の展望

【第4章】 不動産の新しいルール
イギリスの不動産市場の急騰と暴落
買い替え需要をねらえ
子どもが巣立った夫婦の新たな巣作り
地域の人気と不人気
不動産の新ルール

【第5章】 ビジネスの新ルール
製薬業はハイリスク・ハイリターンに
高齢化が投資顧問業を成長させた
クルーズ休暇を楽しむ有閑世代
ビールの市場は縮小する
マクドナルドは大人になれなかった
リーバイス、ナイキの思わぬ苦戦
小売業は八方ふさがり?
投資の前、就職の前に人口統計を見るべきだ

【第6章】 文化革命
青年期は伸びつづけている
世代-人びとは生年月日に支配される
世代間の闘争が起きる?
世代の価値観も年齢の影響を受ける
レインボー社会がやってくる
高齢化社会でも若者文化は安泰
世代マーケティングはどれくらい重要か
レインボー社会へのマーケティング
文化革命が起こる

【第7章】 職をめぐる厳しい競争
切り捨てられた中高年
職場での年齢差別
政府は職場での年齢差別にこうして同調した
職場の年齢差別はなくなるか
トロール網方式の人材獲得はつづく
ベビーブーマーは厳しい競争にさらされる
職場の様変わりに備えよ

【第8章】 年金危機
公的年金はねずみ講である
三つの年金方式
政治家の言うことを真に受けるな
積立方式はそんなに優れているのか
年金改革に挑むアメリカ
私的積立年金をいっそう推進するイギリス
ヨーロッパの年金は沈没寸前
年金の約束を信じてはいけない
年金改革の限界

第3部 逃げ道はあるのか

【第9章】 世界経済に何が起きるか
ジェットコースターでまっさかさま
長生きには金がかかる
日本の低成長は今後もつづく
最長期、最重度の弱気市場がやってくる
マイホームの価値もやはり下落する
相続をあてにするな
発展途上国は先進国を救えるか
海外投資で博打
生産性向上で経済を上向かせる?
退職を遅らせて長く働かせる手は?
タイミングがすべて

【第10章】 新しい時代
日本は沈み、アメリカが浮上した
21世紀もやはりアメリカの世紀
ユーロ-年金が命とりになる
ヨーロッパの短期的復活と長期的衰退
先進国の地位は低下する
死にゆくロシア
新世界秩序-中国とインドの台頭
排他的なサミットを改めるべきだ
発展途上世界は急速に高齢化する
アジア的価値と多文化的価値
地球新時代はどんな時代となるか
世代間不平等ナンバーワンは日本
膨張する医療費をどうするか
出産促進政策は可能か
近代資本主義の不毛に立ち向かう
新たな時代、新たな期待

付記
訳者あとがき

以下読書録作成予定