新聞・テレビの「財政論議」がよくわかる本 財部誠一『お金持ちなのになぜか借金だらけの国ニッポン』の読書録

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財部誠一『お金持ちなのになぜか借金だらけの国ニッポン』

単行本:221ページ
著者:財部誠一
出版社:中経出版
発売日:2003年(平成15年)2月17日第1刷発行

目次

【序章】 日本を支える21世紀の国家財政のあり方を問う
一刻も早く手を打つべき財政問題
財政危機にはじまる国民の生活水準の引き下げ
財政問題は、国民一人ひとりの問題だ
われわれ日本人の進むべき道を考えよう

【第1章】 お金持ちなのになぜか借金だらけの国・ニッポン
マンハッタンの借金時計
?「財政」って何?
財政がわかりにくい2つの理由
日本は世界屈指のお金持ち?
G7随一の借金大国の実態
?そもそもGDPって何?
日本のアルゼンチン化は本当か?
ボツワナより格下と判断された日本国債
?格付け会社っていつ頃からあったの?
「日本の借金時計」が誕生した
再び動き始めた米国の借金時計

【第2章】 数字が教える日本の財政危機
国債が大量に発行されると、なぜいけないのか?
日本の借金は家計でいえば年収の約8倍!
財政危機の代名詞だったイタリアとの逆転
東西統合を乗り越えたドイツ
劣等生から優等生へ-イタリアとカナダ
無駄づかいをさせない制度の整備-米国
四苦八苦の末、収支の均衡をついに達成
国債に依存する日本の財政
収入の4割が実は借金!!
雪だるま式に増える日本の借金
減少する歳入と増え続ける歳出

【第3章】 アフリカの新興国以下になった日本の国債
ムーディーズVS財務省
財務省の言い分
財務省の意見書が指摘する格付け機関への3つの疑問
アングロサクソンが牛耳る格付け業界
黙殺された財務省の抗議
整合性を欠くムーディーズの格付け
その国の政治や社会の安定度まで見られるソブリン格付け
日本格下げの背景に「エンロン」ショックあり

【第4章】 財務省が想定した本当の危機
国債を史上最強の金融商品にしようとする財務省の奇策
?そもそも国債ってどんなもの?
国債が銀行の優良運用先に
?国債にはどんな種類があるの?
民間への流失に潜む大リスク
財務省が望みをつなぐ「個人向け国債」
究極の金融商品が出現
頼みの綱はもう個人しかいない!
前代未聞の法案作成
財務省の3つの狙い
?デリバティブ取引って何?
?ストリップス債って何?
国債の「2008年問題」
?スワップ取引って何?
スワップ取引導入は世界の潮流
財務省に求められるリスクヘッジの手腕

【第5章】 シンジケート団解体
不自由さに守られてきた日本の国債市場
シンジケート団制度とは?
危機感を鈍化させるシ団制度
シ団制度撤廃への動き
欧米では常識のプライマリー・ディーラー制度
シ団解体は吉か凶か?
部分最適よりも全体の利益優先で
ピンチはチャンス
日銀と財務省との連携
溜まりに溜まったマグマの不気味さ

【第6章】 財政再建のために
対処療法ではもう間に合わない!
先進国で群を抜いて低い日本人の税負担
歳出削減なくして、歳入の増加なし
小渕内閣の国債大増発のジレンマ
税の優遇措置で経済活性化を
増税の秘策-課税最低限の引き下げ
歳出削減の要-社会保障と公共事業

以下読書録作成予定