森永卓郎・横田濱夫『二極化時代の新・サラリーマン幸福術』の読書録

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森永卓郎・横田濱夫『二極化時代の新・サラリーマン幸福術』

単行本:190ページ
著者:森永卓郎横田濱夫
出版社:経済界
発売日:2003年(平成15年)12月24日第1刷発行

年収1億円でも不幸な人生、
年収300万円でも楽しい人生
1億総中流社会、大崩壊!
サラリーマンの明日はどうなる!?

国民の生活を破壊する小泉改革-あなたの自衛策は!?
小泉改革によって日本は、「真面目に一生懸命働いている人たちが落ちぶれ、
詐欺師のような人ばかりが金持ちになる社会」になろうとしている。
ごく一部の金持ちと、中流だと勘違いしながら
地盤沈下していくほとんどの国民。
そんな危機的状況にあるサラリーマンに、
”庶民の味方”森永卓郎と横田濱夫の二人が、
真に幸福な人生とは何かを様々な角度から提言する。

目次

【プロローグ】 小泉改革は一般国民の生活を破壊する!
・年収300万円で「悠々暮らせる」「暮らせない」!?
・「サラリーマン」という言葉への抵抗がなくなってきた
・300万円でいいやと割り切ってしまえばすごくラク
「金持ち一人勝ち社会」の形成、この流れはもう止められない■森永

【第1章】 デフレ時代にもしあがった人、地盤沈下した人
インフレへのギアチェンジをにらめば、株を買うのも自衛策の一つ■横田
ビンボー人の悲しさ、買い時だとわかっていても買うのが恐い■森永
天邪鬼必勝法、反対されたことをやるほうが成功する確率が高い■横田
いまや金持ちのやりたい放題、地上げ屋も完全復活■森永
周りが落ちぶれていくなかで資産を増やした不動産屋もいる■横田
金持ち=市場原理、ビンボー=マクロ安定で、エコノミストも真っ二つに対立■森永
・小泉純一郎が金正日化し、永久政権になる可能性
・詐欺師が金持ちになり、身勝手な正義を振りかざす世の中が許せない
・後戻りはできない、しかし革命を起こす元気もない…

【第2章】 生活密着型産業に「弱肉強食」の論理はそぐわない
・魂を売って高所得を得るか、魂を大事にして低所得に甘んじるか
一足飛びに支配階級入り、金融コンサルタントになりたがる現役東大生■横田
ほんとうにシビアな「学歴社会」がいまできつつある■森永
コスト・パフォーマンス的に見合わない勝ち組への狭き門■横田
そこまでして勝ち上がっていく価値がはたしてあるのか■森永
従来型の日本企業はいままで悪平等すぎた■横田
・アメリカは「嫌いだからクビ!」がまかり通る社会
・生活密着型産業に弱肉強食を持ち込むことの是非
「いま役に立っていない社員」を抱え込むメリットもある■森永

【第3章】 拝金主義に物申す。チープだけど心地よい世界がある
・森永卓郎はかぎりなく自営業に近いサラリーマン
収入は増えても、断じてお金持ちの仲間入りはしていない■森永
・ハードワークからリタイアして「南の島」でのんびり暮らしたい
・ちょっとした仕事なら南の島にもある。ネットで小遣い稼ぎもできる
・もう一つの夢「B宝館」に向けて年間5000時間働きづめ
普通の人の、普通の生活自体が文化である■森永
・大企業の建てた軽井沢の保養所はちょっと高くて手が出ない
横田濱夫流「心地よい年収300万円生活」■横田
・新車が欲しくなったらそのメーカーの株を買ってみると…
美食をしてサプリメントを飲み、健康茶を飲む人たちはどこかヘン■森永
車、家、洋服、外食…そんなもの別にどうでもいいや■横田

【第4章】 「勝ち組」「負け組」クソくらえ。心地よい年収300万円生活
・所沢在住のエコノミストなんて、ほかに誰もいやしない
安月給時代もバブリーな時代も、幸せ感にさしたる差はなし■森永
組織を離れるのは誰だって怖い、でも辞めてしまえばなんてことはない■横田
・這い上がろうと思わなければ、日本の会社はまだパラダイス
自分の適正に合った仕事を選ぶのが一番幸せな人生■森永
小学校時代の得意科目を思い浮かべてみよう■横田
・自分が満足できるのは何より幸せなこと
・無理してのし上がろうとしないヨーロッパの人たちの素晴らしさ

【第5章】 無理して高収入を目指すより独自路線を歩もう
・「世界をダメにする三大ボンボン」
アメリカ好きになって戻ってくる能天気なエリートたち■森永
・ただいま期間限定の「森永バブル」の真っ最中
・インフレ切り替えになったらローン破産が続出する
・固定金利期間変動型ローンが恐ろしい
・サラリーマンにとって手っ取り早いのは小判ザメ戦法
・高等テクニックだが爺コロガシもある
・年収300万円を得るにもそれなりに努力がいる

【第6章】 居心地のいい年収300万円生活のための自衛策は?
ゆとり教育で欠落する常識は親として補う必要がある■森永
・ほどのよいところから落ちたら悲惨な人生が…
・年収300万円の並みコースが一番居心地がいい
・ほどほどのポジションはなかなか得られない
・資格で専門能力はアップしない、資格幻想に惑わされるな
・日本人は社会的にウブすぎるからだまされやすい
高等遊民になれない以上、せめて「ほどほどの人生」を■横田
豊かな世の中だからこそ変な人がいっぱいいる■森永
年収300万円でいいやと思えば悪徳商法にも引っかからない■横田
・ほんとうに儲かる話は金持ちのところにしか行かない
・その気になって働けばアルバイトでもノウハウは盗める
・実はワンルームマンションを買っちゃいました
・こうすれば会社は必ず生き返る!
年収300万円でも「健康で文化的な生活」は可能だ■横田

以下読書録作成予定