働きつづけてきてよかった! 女性労働問題研究会(編)『定年退職と女性 時代を切りひらいた10人の証言』の読書録

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女性労働問題研究会(編)『定年退職と女性 時代を切りひらいた10人の証言』

単行本:260ページ
著者:女性労働問題研究会(編)
出版社:ドメス出版
発売日:2004年(平成16年)2月25日第1刷発行

働きつづけてきてよかった!
仕事を通して自分を育て、差別攻撃をはね返し、
職場を変え、労働組合を変え、ひたむきに生きてきた
女性労働者10人の感動の道のり
(解説・年表付き)

すべての働く女性たち、伴走の男性たち、そして今、
失業・リストラ・不安定就労などで先が見えなくなっている方たちに、
この本を贈ります。

目次

はじめに

Ⅰ 大企業で定年まで

電機産業の高度成長を走りぬける
定年の挨拶状
入社のころ
忘年会でのウィスキー事件
安保闘争と女性運動
出産から成人健診まで
不当な賃金差別・昇格差別
煎茶道を始める
過労死の恐怖
「電機ユニオン」の結成
定年後の暮らしと希望

男女平等を求めて40年
私の精神的土台を育んだ家庭
働きつづける女性への過酷な差別
調停案拒否から提訴へ
良心を貫いた上司との出会い
親も子も苦労しながら成長
次世代に託して

Ⅱ 金融機関で差別の扉をあける

誇りあるたたかい
母の口ぐせ「日本一の娘」
労働組合結成後、弾圧の嵐
解雇者三人を助けなくては
ポストの数ほど保育所を
私という人間の出前出張
野村證券にたび重なる不祥事
四人目の解雇者
男女賃金・昇格差別是正で東京地裁へ提訴
「コース別人事制度は男女差別で違法」と東京地裁
まだまだ女は働ける

かちとった和解、迎えた定年
芝信用金庫に入職、組合活動へ
結婚、そして組合の分裂
「企業ファシズム」とのたたかい
次男の闘病、そして死
「女性の会」、そして提訴へ
家族の支えと運動のひろがり
東京地裁・東京高裁の勝利判決
最高裁での和解で争議全面解決

Ⅲ メディアの送り手に女性を

放送局の正社員になって
初めてのキュー
「なべ底不況」を脱しての就職
20歳で本社支部の執行委員
第二の職場へ
女性のサークル「木曜会」発足
11年目で嘱託Ⅱに、そして社員登用試験
ナイロビ世界女性会議に参加、そして社員化へ
いよいよ定年

人と出会い、本と出会う
婦人部活動の原点
6年かかった母性保護の権利獲得
統一闘争のすごさを実感
男女平等を求めるGOGOGO要求
丸岡秀子先生との出会い
編集企画決定の場に参加して

Ⅳ 公務労働のなかで育つ

仕事も労働組合運動も
「なべ底不況」のなかでの就職
職場の「女の子」、労働組合と出合う
私の転機-60年安保闘争
横浜市従婦人部の組織化
母性保護諸権利の拡大
自分の職場にも婦人部をつくる
配置転換で区役所職場へ
看護欠勤制度を利用する
働きつづけて定年、そしてこれから

仲間との出会いが私の財産
工場労働者が私の原点
事務職ができるか心配
いつも他から男性が来た
電話交換民間委託の撤回闘争
女性のすばらしさに目覚める
本部女性役員の先がけに
消費者運動の一端をになって
クロが来て人間らしい生活が

Ⅴ 教育現場で男女平等をめざす

女性は組合の力なり
私教連の運動とともに37年
周囲の手助けで共働き4人家族
たたかう女教師とともに
婦人総行動の誕生
働く女性の権利を求めて

人間として生きる
女性労働問題が私のテーマ
教員としてのスタート
民主教育に対する系統的攻撃
女子生徒の未来に対する閉鎖状況
豊かな人間像をめざして
都立N高校と「混合名簿」

解説
あとがき
定年退職と女性・関連年表

以下読書録作成予定