竹本善次『「年金」これが正しい理解です』の読書録

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厚生年金・国民年金増額対策室

竹本善次『「年金」これが正しい理解です』

単行本:213ページ
著者:竹本善次
出版社:中央経済社
発売日:2004年(平成16年)6月1日初版発行

目次

はじめに

【第1部】 『年金制度』知っておきたい20の常識

[1-1]年金ってそもそも何ですか
所得保障としての年金
高齢者の社会的扶養
社会保険としての年金
[1-2]老後の生活費を支える3つの柱
延びる平均寿命
延びる老後生活
老後生活を支える3つの柱
[1-3]年金制度の運営方法
公的年金の運営方法には2つある
社会保険は3つの要素の組み合せ
税方式と社会保険方式の比較-どちらが優れているのか
[1-4]年金は積み立てた保険料が戻ってくるのではない
いちばん多い誤解
厚生年金の再出発-段階保険料方式を採用
積立方式から賦課方式へ
[1-5]年金をめぐる環境変化と年金財政計算
5年に1度の年金財政再計算
少子化と高齢化
経済の低成長と財政の赤字
[2-1]国民皆年金とはどういう意味なのか
厚生年金が先にできた
3種類の被保険者
国民年金と基礎年金の違い
[2-2]年金にはどういう種類があるのか
年金の分類
公的年金と私的年金の違い
[2-3]年金制度の現在
大きくなった年金制度
加入者の状況
わかりやすい制度へ-公平・中立・簡素
[2-4]止まらない国民年金の空洞化
国民年金の空洞化とは
未納と免除
滞納者へのペナルティ
[2-5]公的年金の一元化は可能か
基礎年金は1階部分の一元化
2階部分の一元化
[3-1]年金の財源は3つ
保険料プラス国庫負担と積立金の運用収入
応能負担と定額負担
上昇する国民年金の保険料
[3-2]厚生年金の保険料
標準報酬制から総報酬制へ
保険料率は今後も上がる
[3-3]国庫負担の引き上げは可能か
長年の懸案・国庫負担率の引き上げ
迷走する財源探し
税方式への一里塚なのか
[3-4]積立金の意味
積立金の役割
積立金の取り崩し
積立金を活用した奨学金の創設
[3-5]世代間の不公平とは何か
賦課方式と世代間の不公平
いつの時代にも世代間の不公平はある
[4-1]給付の種類は3種類
権利としての給付
3つの給付
基礎年金の給付設計
[4-2]厚生年金の支給開始年齢は徐々に上がっている
特別支給の厚生年金とは
支給開始年齢引き上げにあえなく失敗した1989年改正
2段階の引上げで決着
[4-3]厚生年金の給付の決め方
老齢厚生年金の給付
平均標準報酬月額の求め方
給付乗率とは何だろう
所得再配分の実施
[4-4]スライド方式-年金理解のもっとも難しいところ
物価スライド
物価スライドと賃金スライド
賃金スライドの仕組み
[4-5]モデル年金の給付水準
厚生年金のモデル年金
給付水準は現役の平均賃金との比率
世帯単位か個人単位か
女性の被保険者期間・平均賃金をどうみるか

【第2部】 『年金制度』おさえておきたい10のポイント

[ポイント1]保険料水準固定方式とは何だろう
2004年・年金改正の眼目
保険料水準固定方式の内容
保険料水準固定方式は安心を保障しない
保険料水準固定方式は過渡期の政策
[ポイント2]基礎年金の税方式化
根強い基礎年金の税方式化の議論
国民年金の空洞化解決のための手段
財源としての消費税
社会保障全体での財源を視野に
[ポイント3]所得比例年金の導入
所得比例年金と定額年金
国民年金は定額給付
所得比例年金への一本化構想
最低保障年金
[ポイント4]抜本改革への道筋
抜本改革の必要性
抜本改革への2つの道筋
超党派で実現したスウェーデンの年金改革
2段階の改革で抜本改革を
[ポイント5]
妻の年金権確立という要請から生まれた第3号被保険者制度
第3号被保険者に対して指摘されてきた問題
見送られた年金分割案
[ポイント6]パート労働者への厚生年金の適用拡大
増える短時間労働者
短時間労働者と社会保険
短時間労働者の負担と給付のあり方
「明日の年金」よりも「今日の賃金」
[ポイント7]遺族年金はどう変わるか
遺族年金の存在意義と給付
片働き世帯と共働き世帯の不公平
離婚と年金分割
[ポイント8]高齢者を優遇しすぎる年金税制
時代遅れの年金輪切りの政策
現役時代よりはかからない生活費
年金税制の現状と変更点
現在の年金受給者の給付水準の抑制
[ポイント9]年金ポイント制と少子化支援など、その他の改正項目
年金ポイント制の導入
年金個人情報の通知
少子化支援と年金改革
65歳以降の在職老齢年金制度の見直し
[ポイント10]自助努力をどう支援するか
自助努力の種類
多様化する退職給与-確定給付年金と確定拠出年金
公的年金の給付水準低下を補う自助努力支援策の拡充が必要
抜本改革のための「年金臨調」の設置を
賦課方式のもとで成り立つ算式
老後の所得保障の土台としての公的年金
モデル世帯の変更
「年金臨調」を設置して根本的な国民的議論を!

あとがき

以下読書録作成予定