なぜConsumeは「消費」になりさがったのか? 瀧本泰行『「可処分時間」がデフレを解決する!』の読書録

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瀧本泰行『「可処分時間」がデフレを解決する!』

単行本:205ページ
著者:瀧本泰行
出版社:財界研究所
発売日:2004年(平成16年)7月1日第1版第1刷発行

デフレ不況からの脱却のポイントは、
消費の拡大である。
著者は、低迷する消費を拡大させるため、
「可処分所得」重視から、
発想を転換して「新しいお金・可処分時間」の
拡大策を提唱する。
経営者ならではの斬新な着眼である。
島田晴雄(慶應義塾大学経済学部教授)

目次

まえがき

プロローグ
自殺に追い込まれる経営者
日本語でいう「物」と「事」
経済の構造変化とは、産業人口構成の歴史的な変化のこと
「時間」についての考えをラディカルに変える
いまのデフレの原因は、生産と消費のアンバランスにある
<Consume>の意味を再検討することから、経済を考える
「可処分時間」の立法化を

【第1章】 戦争より怖いデフレ
ビジネス戦士の死
経営者に無限責任を迫る銀行
膨大な信用創造を行った銀行

【第2章】 「物」の経済から「物事・ものごと」の経済へ
産業構造変化と求められる発想の転換
大変化した日本の産業構造
産業構造、就業構造の大変化をもたらした高度経済成長
経済敗戦
大量生産の産業構造の崩壊

【第3章】 「時は金なり」-「お金」とは何か
「お金」の歴史
貨幣(「お金」)の歴史、始まりは金
「お金」とはコンセンサス
金の登場
史上最大の帝国をつくったアレクサンダーの遠征の動機は金だった
銀行の始まり
4回変わった20世紀の「お金」
英国における金本位制の確立
世界恐慌で金本位制が崩壊
日本の金本位制の確立
第三の波で何が変わったのか
天動説から地動説の経済学へ
第三の波の時代のお金とは?
第三の波の船長
物の経済の牽引力低下

【第4章】 可処分時間増大政策
なぜ可処分時間か-可処分所得から可処分時間へ
「時は金なり」のライフスタイル
時間インフラは政治の力で
-政策課題としての可処分時間増加
「感動する」ことが、消費の回復をもたらす
環境保護と地方の活性化の両立
「可処分時間」の立法化が「豊かな社会」の扉を開く
「豊かな社会」はすぐそこまで
可処分時間増加がもたらすプラス効果

以下読書録作成予定