「負け組」の絶望感が日本を引き裂く 山田昌弘『希望格差社会』の読書録

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山田昌弘『希望格差社会』

単行本:254ページ
著者:山田昌弘
出版社:筑摩書房
発売日:2004年(平成16年)11月10日初版第1版発行

目次

はじがき-先が見えない時代に

1 不安定化する社会の中で

2 リスク化する日本社会-現代のリスクの特長
2-1 リスクとは何か
2-2 生活リスクの時代的変化
2-3 リスクの普遍化-現代社会のリスクの様相1
2-4 リスクの個人化(自己責任の強調)-現代社会のリスクの様相2

3 二極化する日本社会-引き裂かれる社会
3-1 二極化とは何か
3-2 格差の時代的変遷
3-3 現代社会の格差の特徴
3-4 リスク化と二極化の相互連関

4 戦後安定社会の構造-安心社会の形成と条件
4-1 「確実性」と「成長」の両立
4-2 企業社会の発展
4-3 サラリーマン-主婦型家族の形成と安定
4-4 パイプラインとしての学校教育制度の成功
4-5 高度成長期社会のまとめ

5 職業の不安定化
5-1 不安定化する職業生活
5-2 産業構造の転換-二極化する雇用
5-3 夢見る使い捨て労働者

6 家族の不安定化-ライフコースが予測不可能となる
6-1 家族関係のリスク化
6-2 家族の二極化
6-3 家族のリスク化、二極化がもたらすもの

7 教育の不安定化
7-1 教育問題への視点
7-2 現代日本の教育問題の根幹-パイプラインの漏れ
7-3 現代日本社会における学校教育システムの崩壊

8 希望の喪失-リスクからの逃走
8-1 若者の意識は変わったのか
8-2 希望とは何か
8-3 希望の消滅?
8-4 リスクからの逃走

9 いま何ができるのか、すべきなのか
9-1 社会改革の必要性
9-2 個人的対処の限界
9-3 公共的取り組みの再建

文献目録
あとがき

以下読書録作成予定