現場からのメッセージ 二神能基『希望のニート』の読書録

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二神能基『希望のニート』

新書:218ページ
著者:二神能基
出版社:東洋経済新報社
発売日:2005年(平成17年)6月2日第1刷発行

ニート対策の現場のプロが書いた若者たちの真実
この一冊ですべての誤解は払拭されるはずだ。
『ニート』の著者
玄田有史推薦!

目次

はじめに
真面目な親が子どもを追いつめてしまう
「やりたいこと」なんてない
糊しろのない生真面目さ

【第1章】 「ニートは働く意欲のない若者」論の誤解
ニートとは誰か
誰でもニートになりうる
私もニートだった
「自分探し」への疲労感
トライ・アンド・エラー(試行錯誤)がない
「自立しなければ」という呪縛
モノより根性が欲しい
「金儲け」だけでは働けない
「お年寄りを待てる」という才能
「働く意欲のない若者」論の誤解
「ニート対策」の混乱-ニートには三タイプある
ただの人として、楽しく生きる
大人や仕事のモデル(見本)が少ない
とりあえず50パーセントの自立をめざそう

【第2章】 ニートとその親たち
同級生たちの「受験パパ」化
子育ての変質と受験競争
親が安心する優等生は、引きこもり系
「リターン・マッチ(敗者復活戦)」を急いでしまう親
働きがいより「お金」を重視する親や社会
子離れどころのレベルではない
あらゆる子育ての結果は偶然にすぎない
母子密着という悪循環
子どもに会社員人生を語れない父親たち
友達親子の嘘
定年サラリーマンの「社会力」
二神式「普通」の子どもの育て方
娘を私立中学校へ入学させた理由

【第3章】 ニートが生まれる時代
人生や仕事に希望がないからニートになる
ニートには自分が拠って立つ人間関係が必要
地方の若者ほど行き場がない
仕事をする意味を考えはじめた世代
少子化、晩婚化、パラサイト族、ニート
社会は「パーツ労働力だけを求めている」
懐が深かった大人の思い出
社会の力、大人の力が落ちている
ニート問題の本質

【第4章】 どうニートと向き合うか
親と子を引き離すのが出発点
ニートはきっかけを待っている
「仕事体験」以上に「人間体験」が必要
親が子ども以外に関心を向けてみる
好きなことは見つからないけど、好きな女の子は見つかった
お遍路プロジェクト
他人と協力する意味を知る
学校以外の学びの場、会社以外の働きの場
社会力には三つある
「やりたくない仕事」から探す
あらゆる家族は出来損ない-「家族をひらく」意味

【第5章】 ニートという希望
効率至上主義とスローワーク
新パラサイト主義のすすめ
「雑居福祉村」という実践モデル
-神様以外、人間はみんな障害者だ
-能力に応じて働き、必要に応じて配分する
-縦割りから横つながりへ
ニートと定年サラリーマンこそが希望となる社会へ

おわりに

以下読書録作成予定