玄田有史・小杉礼子・労働政策研究研修機構『子どもがニートになったなら』の読書録

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玄田有史・小杉礼子・労働政策研究研修機構『子どもがニートになったなら』

新書:253ページ
著者:玄田有史小杉礼子労働政策研究研修機構
出版社:日本放送出版協会
発売日:2005年(平成17年)7月10日第1刷発行

先駆者たちが本気で語る
緊急メッセージ

「大人」が変わる、
ニート対策。

目次

はじめに

【第1章】 子どもがニートになったなら 玄田有史
まずは子どもの事情を知ろう
一方的に子どもを責めるのはやめよう
子どもが好きなことを否定しないようにしよう
本当の「安定」とは何かを考えよう
困ったら専門家に相談しよう
父親の役割を果たそう
同じ悩みをもつ親の会に行ってみよう
安定したリズムの生活をしよう
フリーターも一つのステップとして認めよう
「これだけは・・・」と、親が自信を持って伝えよう
大人の世界も悪くないことを態度で示そう

【第2章】 だれがニートなのか 小杉礼子
イギリスのニートと日本のニート
ニートとフリーター
ニート増加の趨勢
だれがニートになりやすいのか
ニートと家族状況
就業経験と無業期間
ニートと団塊ジュニア世代

【第3章】 対談 家族よ、社会よ!
宮本みち子×小杉礼子
過干渉、過保護だけど、関係性は希薄
なぜ若者が「弱者」なのか
パラサイト親子、その中身の変化
社会の接着剤的機能
日本独自な高学歴ニート
父から子へ伝えたい、でも伝わらない
「ウチの子そうだ」。で、解決策は?
親がかりより包括的な自立支援を
やりたいことは動きながら見つける
仕事と学びの相互乗り入れを

江川紹子×玄田有史
若者の「夢」と「やりたいこと」
若者はコミュニケーション能力が低い?
欲望を行動に転化できない
成功談より失敗談
壁になれる人
キーワードは父親
まんざら悪くない人生
「最初の3年間」は義務と思って
父親は地元に遊び場所を

小島貴子×小杉礼子
感じさせ、考えさせて、行動させる
のび太から出来杉くんまで
昔なら、友達にはならないやつ
16歳の転機
世の中、お父さんお母さんばかりじゃない
考えさせるトレーニング
障害を克服するステップ
42歳の息子が心配
「親がだめだと言ったので」
学校以外の世界に触れる

長須正明×玄田有史
「風邪薬を飲めば治る」みたいな解決策はない
雇用の場と機会
進路指導より難しい就職指導
信頼関係に基づいた就職システム
教師と生徒の相互不信
親は教育にコスト意識を持て
人材育成より「勝手に生きろ」
休まないこと、いること
子どもを交換すればいい
やりがいを感じられたらラッキー
父親の存在、不存在
指示待ち人間、結構

斉藤環×小杉礼子
ニート、キーワード化の功罪
キーワード化されたニート
ひきこもりじゃなくて「ニートなんだ」と思いたい
「ウチの子もひょっとしたら」
ひきこもりになるニート、ホームレスになるニート
ニート問題の社会的介入の進め方
払う犠牲を最小限にした上で何ができるか
親と子の自立契約
親から子に伝わる「姿勢」
一般論ではなく「ウチの子」の話として

【第4章】 インタビュー 支援の現場から
工藤啓(NPO「育て上げ」ネット理事長)
井村良英(A’ワーク創造館事業部「体験!これから学級」講師)
山本昌(元富山県教育委員会学校教育課児童生徒育成係主幹)
川又直(共同生活寮「PEACEFUL HOUSEはぐれ雲」主宰)
廣中邦光(浄土宗菩提山西居院代表)

【第5章】 もっと大人のお節介を
対談 玄田有史×小杉礼子
伝えるべきものを意識化できるか
自己実現と現実のバランス
親を大人の1人と見る
以心伝心は甘え
母の視線、父の視線
ニート問題は社会問題
ニートへのメッセージはない

おわりに
インタビュー協力問い合わせ先

以下読書録作成予定