飯塚和夫,久昌以明,小越洋之助,渡辺頴助『年金の根本問題とその解決の道を考える』の読書録

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厚生年金・国民年金増額対策室

飯塚和夫,久昌以明,小越洋之助,渡辺頴助『年金の根本問題とその解決の道を考える』

単行本:158ページ
著者:飯塚和夫・久昌以明・小越洋之助・渡辺頴助
出版社: あけび書房
発売日:2005年(平成17年)9月1日第1刷発行

目次

はじめに 渦巻く年金への不満・不安・不信

【第1章】 このままでは年金制度は崩壊する
[1] 深刻な年金の空想化
空洞化とは何か
国民年金の空洞化
未納率約4割の原因
厚生年金も空洞化
女性の低年金・無年金問題
[2] 史上最悪の2004年年金改革-「100年安心」の大うそ
国庫負担2分の1への引き上げの先送り
保険料負担の増大、給付額の削減
「100年安心」論の前提条件とは何か
「100年安心」論の根拠その1-「保険料固定方式」のウソ
「100年安心」論の根拠その2-「マクロ経済スライド」のまやかし
「100年安心」論の根拠その3-「モデル年金」の欺瞞
[3] 国民はやり直しを求めている
[4] 「一元化」と消費税引き上げ問題
民主党「一元化」論の問題点
消費税引き上げ問題

【第2章】 国・企業の負担軽減と国民への負担増
[1] 「一体的見直し」の黒幕に財界が
経済財政諮問会議とは
「一体的改革」を求める財界の意図
国民負担率の抑制とは
[2] なぜ「自立・自助」を強調するのか
[3] 高齢者は金持ちか
[4] 高齢者にのしかかるさまざまな負担
[5] 高齢化社会に相応しい税財政の運営が必要

【第3章】 年金積立金のとんでもない実態
[1] 年金積立金の歴史的背景
厚生省は戦争遂行のためにできた
厚生年金保険は戦費調達のためにできた
[2] 年金積立金とはなにか
[3] 年金積立金はどのように使われているか
平成14年度末における年金積立金の状況
積立金の運用について
特殊法人への融資の多くが不良債権に
地方公共団体や特別会計への融資の多くも不良債権に
[4] 年金積立金は必要か
いま受けている年金は自分が払った保険料からではない!?
積立金があれば天下り先に困らない
[5] 今後どうすべきか
純粋な賦課方式で
どうしたら良いのか

【第4章】 社会保障の財源はどうあるべきか
[1] 社会保障ってなんだろう
社会保障は労働者・国民の権利として発展してきた
日本国憲法第25条
国連の世界人権宣言
社会保障憲章の採択
国連社会権規約委員会による日本政府への勧告
[2] 社会保障の財源はどうあるべきか
削るべき歳出は何か
社会保障の費用は「社会的な冨」の再配分で
消費税なんてとんでもない
ヨーロッパなどではどうなっているか

【第5章】 年金制度をたてなおす道はあるのか
[1] 放置できない年金制度の現状
制度を崩壊に導く「年金の空洞化」
2004年「年金改革」はこの問題にどう応えたか
[2] 年金制度たてなおしの道は示されているか
政府・与党はどう考えているか
野党各党は何を主張しているか
労働団体や全日本年金者組合の提案
財界は何を狙っているか
[3] 最低保障年金制度のほかに解決の道はない
最低保障年金の支給対象をどうするか
最低保障年金の財源をどこに求めるか

【第6章】 最低保障年金とナショナル・ミニマム
[1] ナショナル・ミニマムと全国一律最賃制
[2] 25年以上の納付期間を必要とする拠出制年金の収奪制
[3] 最低保障年金制度の意義
[4] ナショナル・ミニマムとしての最低保障年金はなぜ必要か
[5] 民主党の最低保障年金制度構想でいいのか

【第7章】 年金制度はどう「改革」されてきたか
[1] 社会保障制度審議会の50年勧告と年金スト
憲法第25条にもとづく社会保障制度審議会の勧告
73年年金スト・福祉元年
[2] 第2臨調以降の社会保障切り捨ては憲法違反
「総合安全保障」と「日本型福祉社会の建設」
82年第2臨調基本答申・社会保障制度への攻撃
95年社会保障構造改革と年金

【第8章】 最低保障年金制度創設の運動と年金改革の展望
[1] 社会保障制度審議会の建議と基礎年金の導入
社会保障制度審議会の基本年金
厚生省は基礎年金
[2] 労働団体等の年金政策
労働団体の要求
野党の政策
[3] 全日本年金者組合結成と最低保障年金制度創設などの運動
全日本年金者組合結成
高齢期要求実現をめざす全国縦断キャラバン行進
[4] 1100を超える地方議会が国への意見書を採択
[5] 国連が日本政府に勧告
[6] 団体・政党に要求広がる
団体・政党の要求
注目される国会の論議
[7] 日本で出来ないはずはない-諸外国から学ぶ
すでに多くの国で実施
スウェーデンに学ぶ

あとがき

以下読書録作成予定