株価が上昇するほど、「その日」が迫る! 森木亮『日本国破産への最終警告』の読書録

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森木亮『日本国破産への最終警告』

単行本:214ページ
著者:森木亮
出版社:PHP研究所
発売日:2006年(平成18年)2月13日第1刷第1刷発行

株価が上昇するほど、「その日」が迫る!
昨今の株価上昇は、著者が20年にわたって論じてきた、
日本国破産の巻開きである。
危機に瀕する日本経済の実情に
改めて警鐘を鳴らす書き下ろし話題作。

長期金利が上昇するとき、
積み上がった国債をめぐって引き起こされる『負の連鎖』!
日本経済は再び、
奈落の底に落ちるのか?
再生への方策はあるのか?

目次

はじめに

【序章】 日本国破産の読み方
日本国破産が本格化する5つのポイント
1.年金破産
2.二桁の消費税
3.国債の不渡り
4.愚民化教育の幕開け
5.性喪失時代の到来
日本に迫るIMF占領の危機
「財政不快指数」が爆発する時
同時多発テロは対岸の火事ではない
米国の戦争に協力した日本のツケ
国債の乱発が破産の引き金に
国債大損切り時代の到来
鍵を握る国債200兆円の買い入れ消却
「国債償還偽装」が最大の問題
国民一人当たり借金約550万円
『破産賢人』不在の日本
国債60年償還ルールの怪
世界に類例がない「借換債」

【第1章】 国家破産で甦る日本経済
日本国は最終破産前夜だ
国民の財産を食いつぶす官僚制
破産の気配を誤魔化す裏会計
1500兆円の借金でデフォルトか!?
財務省の奇怪な対応
国債地獄を生み出した決定的要因
日銀の国債償還延長はルール違反だ
政府の『逆説的期待』に屈した日銀
日銀こそ国民の財布であるべし
破産処理案「ネバダ・レポート」
日本の破産処理は誰がやるのか?
先進7カ国中最低の日本国債の格付け
米国の下請け国家に成り下がった日本
自己保身に走る内閣府の粉飾体質
国民を欺いた「偽政者」が問われている

【第2章】 いよいよ「2008年」まであと2年
2008年8月8日、日経が郵貯等の不良債権をスクープ!?
郵貯等の不良債権発覚が巻き起こす連鎖反応
政治家と公務員のボーナスは国債で支給
3年8ヶ月でIMF管理体制から脱した韓国
韓国では10人に1人が貧困層
日本は失敗サイクルの真っ最中
日本破産は米国の対日戦略
低落する日経平均、5555円
虚構の経済回復が招く社会階級の二極化
法改正頼みでは本末転倒
テイクオフに不可欠な5つの視点
(一)金利は5%が正常
世界の歴史に見る超低金利水準
日本の超低金利が示す「歴史の断絶」
(二)地価総額は名目GDPまで下落する
土地神話と土地担保主義の崩壊
土地の「BSE化」問題
(三)実質的な失業率は10%
失業率はある程度高い方が健全
ロマンに逃避する若者の「不良債権化」
低収入と無職の若者が少子化に拍車をかける
(四)日銀の株価が意味すること
5分の1まで大下落した日銀株価
日銀の資産合計62%を占める国債
時代に逆行した日銀の失態
(五)日経平均株価が5555円まで下落する可能性
「国債バブル」崩壊の時期
時価法では3分の1に激減する国民貯蓄額
「脱亜入米」路線では日本の明日はない
中国とインドへさらに目を向けよ

【第3章】 国債の魔力と郵政民営化の落とし穴
「両刃の剣」である国債
国債は名誉革命の所産
歴史に見る国債の魔力
日本初の国債は鉄道敷設の財源だった
大戦を経て確立した日本の国債制度
軍事的・経済的支配の手段と化した国債
2兆円前後の消費税が国家に入らず不明
改正後、未だに残る数千億円の益税
消費税増税は不可避!?
日本に迫りくる税金地獄の悲劇
ゼロ金利時代にのさばる延滞税14.6%
サラリーマンを苦しめる懲罰税制と補足率ゼロ
財政再建の鍵を握る「歳出削減7、増税3」という割合
郵政正常化の俯瞰図が必要不可欠
ジリ貧状態を免れない郵政三事業
郵便業務
郵便貯金業務
簡易生命保険業務
郵貯のスリム化と職員の意識改革の重要性
急落した郵便局の総合評価
「商品性」でも遅れをとる郵便局
正常化なき郵政民営化は「世紀の愚策」
正常化への二つの公準
第一の公準
第二の公準
郵政民営化に内包する3つの時限爆弾
1.巨額の不良債権と政府系金融機関の実態
2.郵貯・簡保という国債保有の『隠れ受け皿』
3.債務超過を抱える郵便事業
小泉政権による「郵政民営化」の陰と陽

むすび
参考文献と謝意

以下読書録作成予定