誰が「小泉改革」で得をしたのか! 五十嵐文彦『財務省支配の復活』の読書録

厚生年金・国民年金増額対策室年金読書録(年金、年金生活、社会保障関連の本) > 五十嵐文彦『財務省支配の復活』の読書録

厚生年金・国民年金増額対策室

五十嵐文彦『財務省支配の復活』

単行本:300ページ
著者:五十嵐文彦
出版社:光文社
発売日:2006年(平成18年)3月30日初版第1刷発行

目次

はじめに

【Chapter1】 旧大蔵省、10年越しの復活劇
大蔵省解体絶対阻止!-官僚の必死の懐柔工作
まざまざと見せつけられた大蔵官僚の『実力』
財務省の反撃-露骨な金融庁植民地化が始まる
大蔵省解体論再び

【Chapter2】 銀行保護行政の完全復活
大臣の裏にいる財務官僚と戦った10年
『護送船団』復活ののろし-「銀行等株式保有制限法案」
『筋悪法案』の連発-「金融機能再生緊急措置法一部改正案」
モラルハザードの王者・竹中大臣登場-「ペイオフ再延期法案」「金融機関等組織再編成促進特別措置法案」
企業再生ではなく銀行経営者の救済が狙い-「産業再生機構」創設

【Chapter3】 裁量行政で金融はダッチロール
金融機関を利用する国民の権利まで侵害
契約者だけに痛みを押しつける悪法-「生命保険予定利率引き下げ法案」
果てしないモラルハザード-「商法等一部改正案」「銀行等株式保有制限法一部改正案」
ぬぐい去れない疑惑「りそな救済」「足利銀行切り捨て」

【Chapter4】 郵政民営化の勝者は財務省
なぜ財務省は郵政民営化を容認したのか
小泉郵政民営化とはいったい何なのか
郵貯は本当に外資に食われるのか
財務官はちゃっかりと天下り先を拡大

【Chapter5】 財務省支配復活で日本はどうなる
財政再建策の切り札は「インフレ」か「増税」か
「小さな政府」に込められたもう1つの意味
相反する「財務省復活」と「地方分権」
『数合わせ優先』の組織論は財務官僚の思う壺
失われた官僚たちの誇りとモラル

【Chapter6】 『哲学なき国』の未来
「小さい政府」より「賢い政府」
例えばこんな改革だってまだ手つかずだ
必要なのは「モラル」「哲学」「文化」

おわりに
キーワード和英辞典

以下読書録作成予定