年功序列が奪う日本の未来 城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』の読書録

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城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』

新書:231ページ
著者:城繁幸
出版社:光文社
発売日:2006年(平成18年)9月20日初版第1刷発行

目次

はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる

【第1章】 若者はなぜ3年で辞めるのか
昭和的価値観
銀行マンはサラブレッド!?
会社名で決まる人の価値
年功序列というレール
昭和的価値観の復権
ではなぜ、3年で3割が辞めるのか?
辞められる側の論理-わがままで我慢できない若者たち
就職活動が「自分探し」になった理由
ミスマッチはなぜ起こるのか?
人事部のジレンマ
一段ずつ出世していくシステム
ただ働きさせられる若者たち
人事制度が仕事のやりがいを左右する
権限は、能力ではなく年齢で決まる
サラリーマンとビジネスマンの違い
日本の成果主義は年功序列にすぎない
成果主義は今後どうなるのか?

【第2章】 やる気を失った30代社員たち
最後のバブル世代
レールが途切れる瞬間はいきなりやってくる
貧乏くじを引いたのはバブル世代だった
銀行神話はいかに崩壊したのか?
「40を過ぎれば蔵が建つぞ」
33歳で自分探し
30歳で捨てられる技術者たち
技術者たちはなぜ裁判を起こすのか?
30代が壊れていく
レールは30代でぷっつり途切れる

【第3章】 若者にツケを回す国
未来をリストラした企業
派遣社員ほど使える存在はない
労働組合という名の年功序列組織
人件費はパイの奪い合い
吐き気をおぼえる政治家の偽善ぶり
老化する企業
途絶える技術継承
21世紀の蟹工船
年功序列が少子化を生んだ
福祉という名の収奪
老人と共に沈む国、ニッポン

【第4章】 年功序列の光と影
年功序列は人に優しい?
『新卒』と『既卒』の間の越えられない壁
年齢で決まる人の値段
就職氷河期がもたらしたもの
新卒即正社員しか認めない制度
放り捨てられる中高年
中途採用の上限は35歳
「彼らを食わせるために、僕らの人生があるわけじゃない」
国家公務員と天下り
東大生の霞が関離れ
年功序列は「ねずみ講」
格差否定論者の矛盾
年功序列こそが格差を生み出している

【第5章】 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
高校生の半数が公務員志望!?
奉公構いと終身雇用
欧米人の1.5倍働く日本人
体育会系が好まれる理由
人が働く理由
「昭和的価値観」の正体
リヴァイアサンの断末魔の叫び

【第6章】 「働く理由」を取り戻す
大手生保から史上最年少政治家へ
「どんどん会社を利用しろ」
ソニーを辞めてベンチャーCEOへ
楽しんで働く、ということ
義務と役割
いま、若者がなすべきこと
10年後の自分はどうなっているか?
昭和的価値観との対話
レールを降りることの意味

あとがき

以下読書録作成予定