ポスト小泉の課題は「談合階級社会」の打破である! 二宮清純・木村剛『フォワードなき日本格差社会』の読書録

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二宮清純・木村剛『フォワードなき日本格差社会』

単行本:284ページ
著者:二宮清純木村剛
出版社:ナレッジフォア
発売日:2006年(平成18年)9月1日初版第1刷発行

ポスト小泉の課題は
『談合階級社会』の打破である!
オシム新監督は、日本代表の背後に横たわる
構造問題に気付いているか?

目次

はじめに

【第1章】 ジーコジャパンとトルシエの違いは何か?
日本代表のFIFAランキングは高すぎた
植民地の総督だったトルシエ
ジーコ監督の下で戸惑った選手たち
号令戦法では訓令戦法に勝てない
「教わらないと不安」というのは決断逃避
共通一次試験ではワールドカップに勝てない
トルシエは日本人そのものだ!
美しいパス回しは大企業の稟議書と同じだ!
フォワードは点を入れてナンボだ!

【第2章】 日本社会はフォワードを育てられるのか?
野球のほうがサッカーより進んでいるのか?
なぜ「釜本邦茂」はいなくなったのか?
日本のフォワードに「フェノメノ」はあるか?
日本に「サルヴァトーレ」は現れるか?
個々人がそれぞれの役割を果たすことがチームワークだ!
エースと補欠は「平等」でいいのか?
ホリエモンはオフサイドだった!?
フォワードは勝手に生き残っていく
良い大学・良い会社という価値観が「格差社会」を生む
松井秀喜は「隠れキリシタン」だった
カネにあかせてきたヤツほど、外資の売買を嫌っている
アメリカのつまみ食いをするから中途半端になる

【第3章】 「敗者」と「弱者」を混同するな!
米国における「勝ち組」と「負け組」の実態
「敗者の美学」はおかしい!
「勝ち組」を固定化する仕組みをぶち壊せ!
敗者にはセーフティネットが必要だ
「敗者」は次なる「勝者候補」である
日本は、じつは社会主義だった!?
「慶安のお触書」にまで逆行するのか?
「希望格差社会」は単一価値に彩られている
日本に「無頼」はいないのか?
「三法全書」に逆らうな!
ホストクラブという価値観を認められるか?
9割は「報われない努力」である
「文武両道」ではなく、「文武平等」でいけ

【第4章】 日本はルール社会に対応できるか?
国を経営するには「ルール」という発想が要る
浅田真央がオリンピックに出られなかったわけ
チャレンジャーに不利な日本
プロは「うまい人」、アマは「へたな人」でなぜ悪い
マークを外す前に一言いってくれ?
「マリーシア」VS「オリジナリティ」
ルールを戦略的に扱うアメリカ、それができない日本
このままでは、アジアの野球はメジャーリーグの植民地になる
反対するなら「対案」を出すのが正しいやり方
ニッポン・スタンダードを作れ!
なぜ、ジャンプのルールは変わったのか
ルール作りには参加せず、あとで文句ばかり言う日本人
顧客のために「ルール」を変える

【第5章】 「ルール」と責任のあり方を問う!
「欧米はズルイ」論も、日本独特論も通用しない
「ルール」はセーフティネットになくならなくてはならない
行政はルールが大事で、国民や市民を見ていない
今の学校スポーツを生き残らせていいのか
ルールは本来、底辺のためにあるもの
日本にはルールを守るためのチェックがない
なるべく目立たないのが上策である
野球界の坂本龍馬はバッシングされた
責任を取らない背広組たち
野茂はなぜメジャーに行ったのか?
官僚の犯罪は誰も叩かない
日本にだってビジョンを持ったよいリーダーはいる
リーダーシップとビジョンがあれば、組織は変わる

【第6章】 既得権益層が格差社会の背後で笑う!
格差社会の本質を語ろう
責任や権限を明確にしない日本
「総ざんげ」というのは、誰も責任をとらないということ
日本の改革が挫折する背景にはパターンがある
何もしない傍観者に批判する資格はない
プロとアマの対立が野球界の改革を阻んでいる
改革に必要なのはリーダーがブレないこと
年金制度こそ格差社会の象徴だ!
地方に権限を委譲せよ!
自分で権力を勝ち取った者しか真の改革者になりえない
人々が動くのは理性ではなく感情である
談合国家ニッポンは格差社会を固定化する
国民はプロパガンダの正体を見破れるか?

以下読書録作成予定