原田武夫『タイゾー化する子供たち』の読書録

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原田武夫『タイゾー化する子供たち』

単行本:266ページ
著者:原田武夫
出版社:光文社
発売日:2006年(平成18年)9月30日初版第1刷発行

表紙

アメリカが日本の教育を破壊する
なぜ、東大生は外資系企業を目指すのか?
なぜ、少子化なのに受験戦争は過熱しているのか?
なぜ、「学校の株式会社化」をする必要があるのか?
なぜ、教師が予備校に通うのか?

目次

はじめに

【第1章】 タイゾー化する子供たち-目的を見失ったエリート
外交官を辞め母校の教壇に立つ
政治の「キソ」さえ知らない東大生たち
ゼミ生に聞いてわかった3つの「傾向」
「エリート批判」の裏にある甘い認識
そもそも「エリート教育」など存在しない
国民はもっと主体的にエリートを使え
とうとうタイゾー化する子供たち
ついに始まった「大学全入時代」
少子化なのに過熱する受験戦争
「プランB」なき日本の外交
世界の国家は5つに分類できる
「ワーカー国家」ニッポンから奪い続ける米国
ワーカーから脱するための教育とは
「奥の院」の再生産工場、「ボーディング・スクール」
「棄国子女」で問題は解決しない

【第2章】 教育改革の罠-狙われる学校法人
日本の教育にさし続ける「米国の影」
日本の教育現場は「国富収奪」のための苗床
教育と経済は密接に関わっている
そもそも学校法人には会計規定がなかった
カネ余りで困る学校に近づく監査法人
走狗としての「規制改革委員会」
日本を叩き売る人たち
「少子化」を盾に解体される学校法人
そして子供たちは米国の手に落ちる
「学校の株式会社化」に慌てた文科省
学校から「金八先生」がいなくなる
鳴り物入りで登場したエジソン・スクール社
エジソン・スクール社の末路
規制改革で増え続ける「タレント大学」

【第3章】 戦後教育とは何だったのか?-アメリカ教育使節団
GHQによる対日教育改革の開始
「アメリカ教育使節団」の誕生
2度にわたって派遣された使節団
「日本教育家の委員会」の創設
日本のキリスト教化を考えたマッカーサー
無視できなかった米国側の意図
歴史は繰り返す-戦後教育改革と小泉構造改革の類似性
ほとんど実施された「アメリカ教育使節団」の提言
「教育委員会設置」もアメリカの押し売り
無責任な「ローマ字採用」
なぜ大学がここまで増えたのか
日本からエリート教育を奪った米国
ドイツにも派遣された「アメリカ教育使節団」

【第4章】 子供不在の教育論争-何をしていいのかわからない大人たち
残地諜報者プログラム
「フルブライト交流計画」の真の目的
日本のエリートはボスが誰か知らない
温室の中の教育論争
「保革論争」で隠れてしまった米国の姿
教育委員会の変質で何が変わったか?
文部省と日教組の出来レース
「マスプロ化」で荒廃する教育現場
海外からの意外な非難
称賛された日本教育をあえて棄てる日本人の性
米国標準化へと加速する日本教育
「学力論争」と「ゆとり教育」の不毛
「子供たち」不在のままの教育論争
エリート教育どころか「ワーカー教育」もままならない
予備校に通う教師たち
今、教師に求めるべきこと

【第5章】 そして子供たちは外資を目指す-国家エリートが消滅する
ドイツから帰って思ったこと
私の言っていることは「陰謀論」ではない
米系コンサルティング会社の「ウラ業務」
「スタンダード・ビジネス」の宣教師
「外資系」に侵食される大学
外資系の高給に目がくらむ子供たち
「就職志望企業ランキング」のウソ
数字で見る外資系企業の実態
人材は外資系に先取りされている
日本の子供たちは日本のために尽くすべき
売国行為を禁じるのが国の使命
国家エリート養成機関としての「公共政策系大学院」

【第6章】 教育をどう立て直すのか?-3つの提案
教育基本法改正では何も変わらない
民主党案に潜む、さらなる「ワーカー化」
「本当の問題」を選び出す
不可欠な3つの原則1-国富を守る人材の育成
不可欠な3つの原則2-エリートは必要である
あまりにも内向きなニート救済論
不可欠な3つの原則3-子供に現実を教えよ!
崖っぷちまで来た日本の教育危機
[第1の提案] 「帰国子女」の受け皿をつくれ
一般の米国留学生との決定的な違い
[第2の提案] 教育現場で「世界の現実」を教える
4つのポイントによるエリート養成
[第3の提案] 大学を「ストラテジスト」を育てる場にせよ
然るべき高度な教育と将来保証が必要

おわりに

以下読書録作成予定