増税も改革も必要ない! 森永卓郎『誰がウソをついているのか』の読書録

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森永卓郎『誰がウソをついているのか』

新書:191ページ
著者:森永卓郎
出版社:ビジネス社
発売日:2006年(平成18年)10月10日第1刷発行

さらば、
小泉前首相、ホリエモン、
村上ファンド、福井日銀総裁
この人たちがいなくなったら景気は回復する!!
[あなたの暮らしが良くならない7つの理由]

ベストセラー『年収300万円時代を生き抜く経済学』で
下流社会を予言した筆者が緊急提言!!
2006年3月の日銀の量的緩和解除で、
経済のファンダメンタルズが変わった。
日本はようやくデフレを脱却し、
経済の正常な状態であるインフレに進む。
株と不動産は上昇一途、資産インフレの様相を呈しているが、
その先に待っているものは何か。

目次

はじめに ~小泉改革は何を残したのか~

【第1章】 日本人は「ワーキング・プア」になる
新下流階層出現の衝撃
格差固定社会がやって来た
これが下流社会の実態だ
年収300万円が高嶺の花になる時代
1人の才能ある社員が会社を儲けさせる
「税金を払わない金持ち」に優しい国

【第2章】 増税なき財政再建は可能である
日本が「財政破綻しない」根拠はこれだけある
私が「竹中見解」を支持する理由
「日本は借金大国」を演出する財務省
定率減税廃止は明確な法律違反
官の改革は手付かずに終わった小泉政権
着々と進む財務省の大増税シナリオ
金持ちへの課税を強化すれば消費税増税は不要

【第3章】 不良債権問題は存在しなかった
あえて「銀行悪者論」に反論する
瀕死のUFJが好業績を上げたカラクリ
「下流を相手にしない」が銀行の新経営戦略
不良債権問題の解決を声高に叫んだ男
ハゲタカファンドが買い漁った銀行の不良債権
竹中-木村ラインでメガバンクを窮地に追い込む
株価暴落で不良債権を大量発生させた日銀
何が「理想の銀行」の経営を狂わせたのか
日本振興銀行をめぐる3つの疑惑
リスクヘッジとして優れていた銀行の融資システム
ダイエー処理に見る不良債権処理の杜撰さ
産業再生機構は官製ハゲタカファンドだった

【第4章】 郵政民営化は必要なかった
「小泉改革」の隠された問題点
外資による買収で国民資産は雲散霧消
郵政民営化で生じる3つのデメリット
成功とは言えないニュージーランドの改革
「民業圧迫」批判は正当か?
「ゆうパック」値上げで露呈した地方切り捨て
郵政公社のサービスは低下している
郵便局での投資信託は誰のため?
郵政民営化の本質は何だったのか

【第5章】 敵対的M&Aは日本を滅ぼす
ライブドア型M&Aは成功しない
「放送とITの融合」は大ウソだった
社員が賛成しないM&Aは失敗に終わる
買収先の事業内容を知らなかったホリエモン
リストラで利益を出すのが敵対的M&Aの特徴
本家・アメリカでも成功例は激減
悪名高い「株式持ち合い」にも意義がある
ホワイトナイト登場で狂ったシナリオ
モリタク流「株式投資」5つの鉄則
ライブドアの株主はホリエモンの信者だった
リストラに追い込まれたニッポン放送の悲劇
株主軽視の経営が生んだあだ花
有罪になっても数百億円の資産を持ち悠々自適
敵対的M&Aは日本で定着するのか

【第6章】 福井日銀総裁は即刻辞任すべきである
日本金融資本主義の総本山
プロ中のプロの正体はグリーンメーラー
なぜ海外メディアは福井日銀総裁を評価しないのか
福井スキャンダルに隠された5つの疑問
「海賊資本主義」の信奉者
日銀総裁とヒルズ族が結託?

【第7章】 ゼロ金利解除は時期尚早だった
ゼロ金利解除は本当に正しかったのか
苦肉の策だった量的金融緩和
国民を騙し続けていた巧妙な仕掛け
デフレはまだ終わっていない
ゼロ金利解除は金持ちと大企業を利するだけ
日銀はまたしても景気判断を誤った
日銀と政府が裏取引した2つの証拠
日銀のミスを契機に景気は回復に向かう

安倍政権誕生で何が変わるのか ~あとがきに代えて~

以下読書録作成