コミュニケーションで二極化する仕事、家族 山田昌弘・伊藤守『格差社会スパイラル』の読書録

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山田昌弘・伊藤守『格差社会スパイラル』

単行本:240ページ
著者:山田昌弘 伊藤守
出版社:大和書房
発売日:2007年(平成19年)3月25日第1刷発行

この「やりきれなさ」を生み出すのは誰か。
『希望格差社会』の山田昌弘と
コーチングの第一人者伊藤守が
新たな格差問題に挑む!

目次

なぜ、格差社会スパイラルとコミュニケーションなのか~まえがきに代えて 山田昌弘

【第1章】 新たな格差の出現とその理由

日本人とコミュニケーション
社会とコミュニケーションは「LOVE」で成り立つ-山田昌弘
コミュニケーションは、ない-伊藤守
・もはやコミュニケーションに誰も期待していない
生徒と向き合えない教師たち-山田昌弘
・コミュニケーションから生まれる格差
関係は簡単に創れるものか-伊藤守
・人間関係はわずらわしい

希薄化する「場」
「場」を読むとは何か-伊藤守
・メールごときで、感情的になるな!
若者は共通のプロジェクトが持てない-山田昌弘
ケータイで退化したものとは何か-伊藤守
「守れないかもしれない約束をする」時代-山田昌弘
・高学歴者ほどパソコンを使う
・ケータイから格差は生まれる
[山田昌弘から伊藤守への質問]
「コミュニケーション能力がある」とは?
関わりを創り出す知能-伊藤守
・二極化のパターン
・どんなときに黙ってしまうのか
・どんな条件が揃ったら話し始めるのか
・コミュニケーション・スキル
・フィードバックのサイクルを持つ
・「私たちのひとり」から「私たちのひとり」へのコミュニケーション

【第2章】 格差スパイラルに関わる社会問題

ニューエコノミーがもたらしたもの
「自分の居場所」がみつからない-山田昌弘
・変容する職場の質
・拡がる家族格差
ヒューマン・モーメントが失われている-伊藤守
・ソーシャル・キャピタルとRIO

[伊藤守から山田昌弘への質問]
格差の悪循環とは何か?
『自称』フリーター、ニート社会のゆくえ-山田昌弘
・日本と欧米の「家族」の形
・パラサイト・シングルにとって親は「財布」
・問題視される七五三現象
・未婚フリーターの悪循環
・低下する結婚確率
・若年層のできちゃった婚
・格差は子どもへ引き継がれる
・コミュニケーションが交わせない子どもの将来
・教育格差のスパイラルは止められるか
・低学歴女子が格差再生産を生む

【第3章】 負のコミュニケーションと若年層労働者

若者たちが抱える希望喪失のロジック
自分の仕事に誇りが持てないやりきれなさ-山田昌弘
・増加する使い捨て労働者
・単純労働者ほど大きな夢を見る
・再チャレンジのきかない社会
・成功という幻想を持たずにはやっていられない
・増殖する若年層ホームレス

上司のコミュニケーション能力と企業の資産格差
相手のことをどのくらい知っていますか?-伊藤守
・それで、自分はどうなるのか?
・関心を持って関わる
・部下にどんな環境を作っているか
・言葉が伝わっているわけではない
・努力は強いるものではない
・YESを要求しない
・「はやぶさ」の自立性
・優れた人材育成術を身につけよ

【第4章】 『実感』できぬ格差を生き抜くために

求められる3つの「C」とは
パラダイムシフト-伊藤守
・見られる者、見る者、見る者であり見られる者
「変人能力」と「精神分析的能力」-山田昌弘
・儲かるための「三種の神器」

もっとコミュニケーションを!~あとがきに代えて 伊藤守

以下読書録作成予定