日本のホワイトカラーの実力を論じる 門倉貴史『ホワイトカラーは給料ドロボーか?』の読書録

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門倉貴史『ホワイトカラーは給料ドロボーか?』

新書:233ページ
著者:門倉貴史
出版社:光文社
発売日:2007年(平成19年)6月20日初版第1刷発行

目次

はじめに

プロローグ
-法案提出見送りとなった「ホワイトカラー・エグゼンプション」
全就業者の過半を占めるに至ったホワイトカラー
労働改革によって正社員ホワイトカラーは締め付けられるのか?
「ホワイトカラー・エグゼンプション」とは何か?
米国のホワイトカラー・エグゼンプション
ホワイトカラーはこれからどうなるのか?

【第1章】 本当に日本の生産性は低いのか
日本の労働生産性はG7ではビリ?
日本の労働生産性は実はそれほど低くない
購買力平価とは?
購買力平価の落とし穴
すべての就業者数が本当に統計に含まれているか?
なぜ副業をしてはいけないのか?
闇労働参加者は2006年時点で213万人
まだ低い日本の闇労働参加率
サービス業の労働生産性を正確に計測することは難しい
失われた十年
もともと中小零細企業が多ければ労働生産性は高まらない
根拠のない主張
ホワイトカラーの生産性は低くない
全要素生産性とは?
長期的に低下する日本の全要素生産性上昇率
構造改革
イノベーションの重要性

【第2章】 残業はなぜ増える
ホワイトカラーの労働生産性は一部の優秀な社員によって支えられている
統計上、労働時間は短くなっているが・・・
マルクスの『資本論』とサービス残業
働きすぎのホワイトカラー
終身雇用が崩壊しても残るサービス残業の習慣
企業内でサービス残業が起きる仕組み
卸小売、情報通信、金融保険で深刻なサービス残業
働きすぎでセックスレスになるホワイトカラー
サービス残業をなくしたときの経済効果
マン・アワーベースの労働生産性の上昇は見せかけ?
裁量労働制導入企業でもサービス残業は増加
広がりはじめた在宅勤務制度
働く意欲をなくす若者の正社員ホワイトカラー
個々の労働生産性のバラツキを改善することが重要
社内ニートをなくすには?
残業を減らすためには、残業代の割増率を高めるべき

【第3章】 ホワイトカラーの給料はどうやって決まるのか
給与は限界生産性の水準に決まる
お金は欲しいが働くのは嫌う労働者
情報の非対称性という問題
労働は商品ではない
正社員ホワイトカラーの給料はどう決まるのか?
相対評価では早期退職できない
正社員ホワイトカラーの成果をどう評価するか?
強まる企業の影響力
弱まる労働組合の影響力
中小企業のホワイトカラーの賃金が低い理由
人手不足
ロー・ロード戦略の功罪

【第4章】 日本のホワイトカラーはどこへいくのか
要素価格均等化定理とは
グローバリゼーションの光と影
ホワイトカラーでも有力新興国との競争が激化
中国・インドを拠点とする日本の情報関連産業
システム・エンジニアの所得の二極化が進む
大学を卒業してもホワイトカラーになれない中国の若者たち
崩れゆく終身雇用制度と年功序列賃金制度
なぜ終身雇用・年功序列制度は崩壊したのか?
自己啓発の必要性
広がる所得格差
求められるスキルアップのためのサポート
セーフティーネットとしての最低賃金引き上げ
国際的にも低い最低賃金
正社員ホワイトカラーから「ワンコール・ワーカー」へ
団塊の世代の大量退職は若年雇用にどのような影響を与えるか?
エンプロイアブリティ
理想の上司と部下の関係は?

おわりに

以下読書録作成予定