「産めよ、増やせよ」で国は救えない!和田秀樹『少子化対策が日本をダメにする』の読書録

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和田秀樹『少子化対策が日本をダメにする』

単行本:175ページ
著者:和田秀樹
出版社:グラフ社
発売日:2007年(平成19年)8月8日第1版第1刷発行

目次

はじめに

【第1章】 少子化は、時代の必然~統計から見た少子化の原因~
結婚生活が続いている限り、子どもは減っていない
未婚は今や人生の選択肢の一つ
究極の少子化対策は女性にアンフェア
政府の少子化対策に熱心な地域ほど少子化傾向
働く女性を応援しつつ家庭教育に頼る政府の矛盾
少子化は時代の必然

【第2章】 誤った「少子化対策」に潜む危険~「産めよ増やせよ」が日本を滅ぼす~
ニート・フリーター予備軍を増やすだけ
補助金制度の大きな誤解
新時代に取り残される人口が増える
究極の二極化が起こる
アメリカで犯罪が激減した本当の理由

【第3章】 知られざる少子化のメリット~「少子化=危機」の思い込みを打ち砕く~
少子化で現役世代の負担が増すという思い込み
本当は余っている日本の労働力
若者が減っても社会は停滞しない
「少子化で年金が危うくなる」も嘘っぱち
一人っ子政策で教育の質を上げた中国
少人数のクラス編成が学力向上につながる
国際競争力の上位国は、すべて小国
能力ある女性がますます力を発揮できる社会

【第4章】 本当の少子化問題は「学力低下」にあり~その是正なくして、少子化のメリットなし~
学力低下の本当の理由は少子化
骨抜き国家へのカウントダウンは始まっている
このままでは質の低い子どもが量産されるだけ
勉強の動機が「受験」では危険すぎる
「下半分」の学力低下が深刻
ゆとりや平等を履き違えた「甘やかし教育」のツケ

【第5章】 「量」より「質」の少子化対策を~次代に向けて今、何をなすべきか~
時代は、学力社会から知識社会へ
教育にこそ「生き金」を使え
「卒業統一試験」で勉強の動機を正せ
必修科目にこそ卒業統一試験があって当然
基準の低すぎる「学習指導要領」では外国に勝てない
「量」より「質」の労働力が国力を高める

【第6章】 少子・超高齢社会で新境地を拓け~ここにこそ、日本の次なる戦略がある~
六十五歳のどこが「年寄り」なのか
インテリジェンスの高い高齢者雇用で日本再建を
「団塊世代」の優れた技術・知識をムダにするな
今の時代、雇用における年齢差別はナンセンス
高齢者の働く意欲・能力が世界一高い日本
「七十五歳現役社会」が、超高齢社会の衰退を回避する
働くことこそ健康長寿の最良の「特効薬」
高齢者向け娯楽は究極のマーケット
高齢者向けのビジネスは、世界に発信できる「宝の山」

【第7章】 日本が進むべき新たな道~「少子・超高齢世界」の手本になれ~
日本を支えてきたのは庶民の「質」の高さ
かつての日本を体現するフィンランドを見よ
日本人を低レベル民族に陥れた真犯人
格差是正は生産性向上で可能になる
少子・超高齢社会の税制改革
今こそ次代を拓くチャンス
日本は「少子・超高齢世界」のモデル国をめざせ

以下読書録作成予定