欲望と欺瞞のマーケット 田村秀男『円の未来』の読書録

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田村秀男『円の未来』

単行本:264ページ
著者:田村秀男
出版社:光文社
発売日:2007年(平成19年)11月30日初版第1刷発行

目次

はじめに 円安だと給料は上がるのか?

【第1章】 日本に刃向かう円
香港で日本人が相手にされなくなった
キャリーされる円
炎はもっとも安く不安定な通貨
外国人投資家は短期売買に徹する
交易条件の悪化で88兆円の国富喪失
東証の叩頭外交
解放軍系企業にも懇願
三角合併の「からくり」
時価総額の安い日本株
ブッシュの後押しで成功した不良債権処理
どん底日本に登場した投資ファンド
アメリカが作成した対ヤクザマニュアル
影響力をカネで買う中国
円高か円安か
リスク・プレミアムの引き金

【第2章】 中国バブルの実相
1年間で170%上昇した上海市場
株高騰の原因は何か?
なぜ世界同時株安が起きたのか
中国は世界を壊すのか?
上海市場の特殊性
中国の桁違い大富豪
中国人は金儲けが上手い?
人民元国際化、香港の「充分利用」が鍵
公金横領も香港がらみ
香港の「利用」は1930年代から脈々と
危険が増大した香港の実相
あすなろを信じる女工たち
香港を取り込んだ中国
党独裁体制の行く末は国土崩壊

【第3章】 世界を駆けめぐる人民元
世界有数のハッカー大国
甘い甘い日本の意識
チャイナ・スタンダード
円安による輸出バブルで大儲け
人民元とは何か
人民元「切り上げ」の真相
汚染大国に救いを求めて
戦略互恵の欺瞞

【第4章】 対中「円借款」打ち切りの陥穽
国民感情は正しいのか?
中国人のメンツにつけ込んだ小泉
恣意的なルールの変更
利権の温床になりやすい経済援助
中国で起きた唯一のODA汚職事件
日本の技術よりもカネが欲しい中国-円借款の現場から
エネルギープロジェクトの現場
旧日本軍遺棄の毒ガス問題
省エネ型の成長への転換
チャイナ・リスクにどう向き合うか

【第5章】 北朝鮮・核と資源と偽札と
ウランとともに歩んだ北朝鮮
核兵器の政治的な効果
「首領経済国家」北朝鮮
偽タバコの闇ルート
偽ドル「スーパーノート」問題
CIAの活動資金!?

【第6章】 日本から離れゆく米国
バブルの本家は米国
米金利下げで日本圧力は弱まる?
米中の狭間に埋もれる日本
退場した知日派
継ぎはぎの支援戦闘機F2
F2墜落で飛行見合わせが決定
失敗認めぬ『官僚風土』

【第7章】 金融制覇をもたらしたIT政策
ITで世界征服したアメリカ
CIA、対日巻き返しに出動
それはサーカス事件から始まった
ハイテク政策の源流
シリコンバレーが関与した「クリントン政策」
ヤング・レポートに飛びついたクリントン
アメリカ株式会社の復活
ジャパン・ペーパーとは何か
盛り上がる日本異質論
日米包括経済協議の舞台裏
もう1つのジャパン・ペーパー
大統領をやりこめた宮沢首相
不毛な2年間に漂流した日米関係

【第8章】 自由貿易と「円」の国際化
行き詰まるプラザ体制
アメリカに跋扈する「族議員」
石油のドル一極集中支配に反乱
「一部の動き」として無視できない事情
国際金融システムへの挑戦
世界中で加速するドル離れ
ドル安と競争力
短命に終わった新「円3兄弟」
アジア共通通貨の誕生はあるか?
日本の産業は復活するのか

おわりに 欲望と欺瞞のマーケット

巻末付録 米国が作成したヤクザ対応マニュアル

以下読書録作成予定