厚生年金・国民年金増額対策室 > 年金読書録(年金、年金生活、社会保障関連の本) > 中森貴和『行政不況』の読書録
新書:201ページ
著者:中森貴和
出版社:宝島社
発売日:2008年(平成20年)3月24日第1刷発行
帯
規制増殖に悲鳴を上げる日本!
緊急出版!! サブプライム問題を超える深刻さ
食品、建築、金融、物販、不動産、新興ベンチャー。
消費者保護の優先と反社会的勢力の排除・・・。
大義名分の裏で進む官僚支配、
業界再編圧力、弱者淘汰の構図!
目次
まえがき
【第1章】 なぜ今、規制強化なのか?
食品偽装問題を追い風にする「経済産業省」と「国民生活センター」
消費者保護のエスカレートと行政不況
「改正建築基準法」がもたらしたリセッション
悪徳業者のために全業者が死活問題に直面
「改正貸金業法」と金融庁の胸算用
金主を失う中小零細企業
改正貸金業法で「ヤミ金」が増えるカラクリ
経産省の豹変と「特定商取引法」「割賦販売法」
投資マネーを停滞させる「金融商品取引法」
不動産ファンドへの甚大なダメージ
保護すべき投資家がいなくなってしまう
『談合経済』を崩壊させた「改正独占禁止法」
「改正風営法」でパチンコ業界は存亡の危機
銀行の融資引き揚げで倒産するパチンコホール
「カジノ法」の思惑とパチスロ潰し
福田内閣「消費者保護行政」と「食品表示特別Gメン」
「生活者第一主義」は「官僚第一主義」か?
改正法が相互に作用する『負の連鎖』
天下り天国復活-産業界の生殺与奪権を握る「霞が関」
【第2章】 業界再編リセッション
企業の合従連衡が加速する
◇流通業界
避けては通れない流通業界の大再編
百貨店業界は「大手五社でシェア五割」
富裕層争奪戦
イオンVSセブン&アイ
大衆薬販売にコンビニが参入する日
ドラッグストア業界の再編につながる「薬事法改正」
外食業界-規模拡大だけが生き残る道
家電量販店-二年後には三グループのみ
◇電機業界
東芝、日立のナショナル・ブランドも没落の危機に
トップシェア確保か?コスト競争力か?
電機メーカーは今やM&Aの草刈場
◇建設業界
これから危機の本番を迎えるゼネコン
◇金融業界
世界最大の銀行「ゆうちょ銀行」のリスク
本業の貸し出しでは利益を上げられないメガバンク
ネット証券のビジネスモデルは限界に
地域金融機関-信金、信組を中心に脱落組が大半
契約残高500兆円を失った生保業界
損保業界-再編・統合、なんでもありのシナリオ
「全就業者の60%」が切り捨ての対象に
企業の『ガリバー化』は救世主になるのか?
景気の二極化を反映する企業倒産の現状
「バブル型倒産」「構造不況型倒産」「好況型倒産」
目立ち始めた「資源高関連倒産」
「コンプライアンス違反倒産」も急増傾向に
【第3章】 マフィア経済VS金融庁・警察
失速する大手新興ベンチャー
アングラ勢力の排除に本腰を入れる金融・警察当局
ファンドに食い込む『マル暴マネー』
「反社企業」への融資を締めつける金融庁・警察
「ブラックリスト」の共有を始めた金融機関
アングラ商法、詐欺商法の跳梁跋扈
病院ファンドに群がるハイエナたち
反社会的勢力に取り込まれる弁護士
【第4章】 「失われた30年」の始まり
サブプライムローン崩壊で露呈した日本の歪み
企業投資は海外逃亡・・・日本人の「二極化」が止まらない
世界でも突出している株式市場の「日本売り」
景気対策のカードを失っている福田政権
危機封じに終始した「竹中プラン」の不良債権処理
退場すべき「ゾンビ企業」を延命させた小泉政権
「小さな政府」を目指したはずが「官製国家」に逆戻り
『いざなぎ』超えの景気回復は、血の滲むようなリストラの結果
「失われた20年」の真っ只中にある日本
以下読書録作成予定