60歳の退職。雇用保険(基本手当)と年金、どうもらう?→厚生年金基金や税金も考えて…

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厚生年金・国民年金増額対策室

60歳の退職。雇用保険(基本手当)と年金、どうもらう?

60歳に定年退職しますが、雇用保険(失業給付=基本手当)と年金は同時にもらえないそうですね。
どちらかを選ぶためには何を考慮に入れたらよいのでしょうか?

雇用保険(基本手当)か年金、両方はもらえません。

60歳で定年退職した場合、雇用保険の手続と、年金の手続、
いったいどのようにしたらよいのでしょうか?

まず、大前提として雇用保険(失業手当)と年金は一緒にもらうことはできません。
昔の人は両方もらっていたということで、間違いを教えられるかもしれませんが、
平成10年4月からは片方しかもらえない決まりになってしまいました。

年金は老齢で働かない人・働けない人のため、
雇用保険は働く意思がある人(現役)のため、
目的が違うからという理由ですが、本当は財政的な理由でしょう。

「雇用保険から基本手当をもらっている間は、年金は支給停止」です。
よって、年金の方がもらえる金額が断然多い時には、
失業の手続をしてしまうと損をしてしまうことになってしまいます。

ほとんどの人は、雇用保険(基本手当)の方が多いのですが

「60歳で定年退職した場合、ハローワーク(職安)で失業の認定の手続をして、
その後年金の手続をする。この方がスムーズに手続が運ぶ」

このような表現で書かれた本もありますが、
ほとんどの場合は年金よりも基本手当てを受け取ったほうが有利ですので、
それで間違いはありません。

しかし、現役時代を平均すると非常に高給なのに、
不況の影響などで退職前にガクンと給料が下がった人など、
こういう人が60歳で定年退職するような場合には、年金のほうが有利ということもあり得ます。

ですので、何も考えずにいきなりハローワークで手続を開始するというのは??
少なくとも離職票が手元に来たら、ハローワークに行って基本手当の目安だけを聞き、
もう一方社会保険事務所へ行って年金の見込み額を出すということは必要なことと思います。

雇用保険(基本手当)は非課税、老齢年金は雑所得で課税対象

雇用保険(基本手当)と年金の、どちらを受給するのが有利なのかを考える時には、
税金のことも考えなくてはなりません。
遺族年金や障害年金ならば非課税なのですが、老齢年金は課税されます。
所得税だけではなく、住民税や国民健康保険の保険料なども影響してきます。

厚生年金基金も確認

60歳前半の年金は、厚生年金基金にも加入していた場合には、基金の年金も考えなくてはなりません。
ただし、厚生年金基金の場合は加入していた基金ごとに雇用保険との調整について取り扱が異なりますので、
基本手当をもらっていても年金が出るのかどうか聞いておく必要はあるでしょう。

いつの時代に基金に入っていたかわからないときは、
社会保険事務所で年金記録を出してもらえば、
いつ基金に入っていたことがわかるようになっています。


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