職業別「求人」「求職」ギャップ(平成17年-21年比較)

- 看護師等・・・「保健師、助産師、看護師」
- 接客業等・・・「接客・給仕の職業」
- 医師・薬剤師等・・・「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」
- 保育士等・・・「社会福祉専門の職業」
- 美容師等・・・「生活衛生サービスの職業」
- 電気機械組立工等・・・「電気機械器具組立・修理の職業」
- 配達員等・・・「運搬労務の職業」
- スーパー店員等・・・「商品販売の職業」
- 清掃員等・・・「その他の労務の職業」
- 一般事務員等・・・「一般事務の職業」
上記図は、平成21年12月の職種別の「求人」と「求職」の差を示したものです。プラスになっている職種(赤)は、働きたい人の数に対して仕事が多く、マイナスになっている職種(青)は仕事の数が足りていないこと(人材過剰ということ)を意味しています。
使用したデータは、全国ハローワークの職業紹介実績の統計である『職業安定業務統計』
職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000003v91-att/2r98520000003vhl.pdf
PDFファイル227KB
の「有効求人」と「有効求職」の値で、職種(中分類)ごとに両者の差を計算しました。
その結果、65の職業分類のうち、「求人数」が「求職者数」を上回っていたのはわずか『10』しかなく、残りは全て求職過多となっていました。(65の職業分類は、上記資料元62の中分類と、中分類の無い3つの大分類の合計で「分類不能の職種」は除きました。また、有効求人の値を「求人数」、有効求職の値を「求職者数」としました。以下同じ。)
一昔前ならば職に困らないと思われた『情報処理技術者』や、働き口が多く、いつでも働けそうなイメージがあった『商品販売の職業(スーパー店員、コンビニ店員等)』までも、平成21年12月のデータではマイナスに・・・
果たして、このような状況は昔からのことなのでしょうか、それとも悪化してきているのでしょうか?
そこで、平成21年12月のデータを基本として、過去との比較のために平成19年12月、平成17年12月の2つの時点のデータにおいても同様に「求人」「求職」ギャップを計算しつつ、その結果を一つの表にまとめてみることにしました。以下、全体→大分類→中分類という順番で見ていきます。
全体としての「求人」「求職」ギャップ
まず、全体的な「求人数」「求職者数」の状況から、「求人」「求職」ギャップを確認しておきます。
| 職業 | 平成21年12月 | 平成19年12月 | 平成17年12月 |
| 職業計 | -1,432,477 【求人数】 1,062,992 【求職者数】 2,495,469 【有効求人倍率】 0.43 | 774 【求人数】 1,791,272 【求職者数】 1,790,498 【有効求人倍率】 1.00 | 59,459 【求人数】 1,958,117 【求職者数】 1,898,658 【有効求人倍率】 1.03 |
「平成17年12月」「平成19年12月」の比較では、「求人数」が低下する一方「求職者数」も緩やかに低下していたため、わずかに「求人」が「求職」を上回る状況でした。
しかし、平成20年9月のリーマンショック以後の経済環境・雇用環境の悪化にともない、平成21年12月のデータにおいては、求人数が2年前比「-728,280(-59%)」と激減する一方、求職者数は「+704,971(+139%)」となり、その差は『1,432,477』へと大きく拡大しました。
大分類で見た「求人」「求職」ギャップ
次は、専門的・技術的職業、事務的職業、サービスの職業といった大きな分類によって職業を分けたときの「求人」と「求職」の差を見ていきます。
表の並びは、平成21年12月のデータにおいて「求人数」-「求職者数」の差がプラスのものから順番に並べています。(この後の中分類の表も同じです。)
| 職業(大分類) | 平成21年12月 | 平成19年12月 | 平成17年12月 |
| サービスの職業 | 20,379 | 146,857 | 136,388 |
| 家庭生活支援サービスの職業、生活衛生サービスの職業、飲食物調理の職業、接客・給仕の職業、居住施設・ビル等の管理の職業、その他のサービスの職業 | |||
| 保安の職業 | 18,652 | 39,036 | 40,968 |
| 自衛官、司法警察職員、その他の保安の職業・・・刑務官、消防官(消防官・消防士・救急隊員)、警備員(警備員・守衛・夜警員・法廷警備員・国会衛視)、他に分類されない保安の職業(道路管理員・入国警備官・他に分類されないその他の保安の職業) | |||
| 専門的・技術的職業 | -2,325 | 223,173 | 210,889 |
| 科学研究者、農林水産業・食品技術者、機械・電気技術者、鉱工業技術者(機械・電気技術者を除く)、建築・土木・測量技術者、情報処理技術者、その他の技術者、医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、医療技術者、その他の保健医療の職業、社会福祉専門の職業、法務の職業、経営専門の職業、教育の職業、宗教家、文芸家、記者、編集者、美術家、デザイナー、写真家、音楽家、舞台芸術家、その他の専門的職業 | |||
| 管理的職業 | -5,563 | -2,817 | -2,156 |
| 管理的公務員、会社・団体の役員、会社・団体の管理職員、その他の管理的職業 | |||
| 農林漁業の職業 | -6,524 | -1,575 | -2,160 |
| 農業の職業、林業の職業、漁業の職業 | |||
| 運輸・通信の職業 | -28,256 | 36,096 | 34,760 |
| 鉄道運転の職業、自動車運転の職業、船舶・航空機運転の職業、その他の運輸の職業、通信の職業 | |||
| 販売の職業 | -144,210 | 41,007 | 52,516 |
| 商品販売の職業、販売類似の職業 | |||
| 事務的職業 | -522,740 | -350,104 | -337,458 |
| 一般事務の職業、会計事務の職業、生産関連事務の職業、営業・販売関連事務の職業、外勤事務の職業、運輸・通信事務の職業、事務用機器操作の職業 | |||
| 生産工程・労務の職業 | -585,122 | -34,683 | 20,854 |
| 金属材料製造の職業、化学製品製造の職業、窯業製品製造の職業、土石製品製造の職業、金属加工の職業、金属溶接・溶断の職業、一般機械器具組立・修理の職業、電気機械器具組立・修理の職業、輸送用機械器具組立・修理の職業、計量計測機器・光学機械器具組立・修理の職業、精穀・製粉・調味食品製造の職業、食料品製造の職業(精穀・製粉・調味食品製造の職業を除く)、飲料・たばこ製造の職業、紡織の職業、衣服・繊維製品製造の職業、木・竹・草・つる製品製造の職業、パルプ・紙・紙製品製造の職業、印刷・製本の職業、ゴム・プラスチック製品製造の職業、革・革製品製造の職業、装身具等身の回り品製造の職業、その他の製造・制作の職業 | |||
※表中の職業の羅列は、
JILPT(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)の資料シリーズNo.48
新訂 職業名索引(職業分類表)
http://www.jil.go.jp/institute/chosa/2008/documents/048_05.pdf
PDFファイル:2.05MB
を参照しています。(次の表も同じ)
印刷業や製造業など、経営環境の悪くなっている職種が含まれているだけに、「生産工程・労務の職業」の落ち込みぶりは目立ちます。



