2008年(平成20年)10月3日、社会保険庁は厚生年金の標準報酬月額の大幅な引き下げ(5等級以上の引き下げ)が「75万件」あることを明らかにしました。
また、その他にも過去6ヶ月以上さかのぼって標準報酬月額を引き下げたものが「53万3千件」、標準報酬月額の引き下げの同日、または翌日に厚生年金の資格を喪失したものが「15万6千件」あり、厚生年金記録の改ざんが疑われる総件数は100万件を超える可能性が出てきました。
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10年前2868万円→5年前2499万円→2008年1月1日現在2075万円。
今、「退職金」が予想以上のスピードで減り続けています。
2008年10月7日に厚生労働省が公表した「2008年就労条件総合調査(※1)」によると、大卒者(※2)で昨年定年退職(※3)したサラリーマンの退職金(※4)は2075万円でした。
※1 就労条件総合調査:全国の従業員30人以上の民間企業5937社から抽出し、2008年1月1日現在の状況を尋ねたもの。有効回答数は4047社。
※2 大卒者:ここでは、管理・事務・技術職
※3 定年退職:ここでは、勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職
※4 退職金:一時金や年金
その減少金額は、
5年前からの比較では424万円、
10年前からの比較では793万円。
「5年間で400万円減少」というペースを維持すると、
5年後には大学卒で1600万円を下回る計算になりますが、
サブプライム金融危機から経済危機への波及の度合いによっては
それをさらに上回る暴落も十分に考えられます。
すでに退職金をもらい終えた世代も
かなり厳しい年金生活となっている現状ですが、
これから年金生活を迎える後世代の人々は、
それすら幸せと思えるほどの苦しい暮らしが・・・?
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