年金増額対策番外編|支給漏れ年金を解消し、マイナス分を取り戻す

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年金増額対策番外編|支給漏れ年金を解消し、マイナス分を取り戻す

社会保険事務所で手続しているのに支給漏れ年金

公務員を除き、年金の請求は社会保険事務所で行います。
ですから、すでに年金をもらっている人は、100%社会保険事務所で手続をしているわけです。

にもかかわらず、支給漏れが起きているのです。
「社会保険事務所に行った私には関係がない話」残念ながら、そうは言えません。

実際は、厚生年金の支給漏れが1,754万件(※)、国民年金の支給漏れが590万件も発生。
もしかしてあなたも・・・(※平成18年社会保障審議会にて)

さらにその後こんな記事も・・・

日経新聞(平成19年2月17日)より

『厚生年金や国民年金などの公的年金を一元的に管理するための 「基礎年金番号」が何らかの理由で付されていない年金加入記録が、 昨年6月時点で5000万件もあることが、社会保険庁の内部調査で 明らかになった。加入記録に同番号がないと、保険料を払って いても加算されず、年金の受取額が減る恐れもある。』

消えた年金関連ニュース(ページ最下部)

支給漏れ年金の可能性チェック

次の項目にあてはまる方の中に、支給漏れ年金の可能性があります。

  1. 転職回数の多い人
  2. 遺族厚生年金をもらっている人
  3. 男性で名字が変わったことがある方
  4. 読みを間違えられやすい名前の方
  5. 厚生年金と共済年金両方の受給権がある方
  6. 国民年金基金や厚生年金基金の受給権がある方
  7. パート・アルバイト期間だった
  8. 個人商店勤務だった
  9. 保険料を天引きされていなかった
  10. 季節的に働いていた
  11. 会社が倒産した・吸収された
  12. 農協に勤めていた
  13. 親類の会社でお手伝いをしていた
  14. 奉公に出ていた
  15. 戦中に軍事関係の施設で働いていた
  16. 戦中に統制会社で働いていた(食糧・材木など)

よくある思い込み

支給漏れ年金のことは分かっていても、思い込みが支給漏れ発見の邪魔をすることもあります。
もったいないことですね。

支給漏れ年金発見までの流れ

みなさんが自力でやるときも、大枠は同じです。粘り腰でがんばってください。

1:社会保険事務所で被保険者期間の照会をする
2:被保険者記録の回答を得て、検証する
3:被保険者記録の突合せをして、必要書類の提出
4:年金の請求の認可
5:支給漏れ分の年金・一時金の支給

典型的な支給漏れ年金事例

『喜びを一人でも多くの方に』という弊所の思いに賛同してくださり
公開に全面協力していただいた、斉藤さま(仮名)の発見事例です。
転職が多い方の、まさに典型的ともいえる内容です。

  1. 年金の点検をして、年金加入期間が9年2月増えた参考事例

自分でできる、支給漏れ年金調査

手がかり4点セット、証拠・手掛かりになりそうなもの

国には誰のものとも判別がつかない年金記録のデータが数千万件あります。
その中から、次の4点を手がかりとして年金を探します
【 年金空白期間 】【 名前 】【 生年月日 】【 会社名 】

年金空白期間を把握する

まず最初の段階で、年金の空白期間を探します。
国民年金でも、厚生年金でも、共済年金でもない期間。
そのような年金加入記録に何もでてこない期間を把握して、探す対象を絞り込みます。

その前提としては、自分の経歴書をあらかじめ作成しておくことがおすすめです。
学生だった、会社に入社した、結婚をした、離婚をした、パートに出た、
その他思い出せるだけ自分の経歴を書き出して、年金記録と照合させます。

名前で調べます

名前は全国1つです。
もちろん旧姓をお持ちの方は旧姓も調べますが、
名前によって絞り込む対象をグッと狭めることができるのです。

しかし、ここでは粘りも必要です。
年金モレの原因となっているものに、記録をデータ化する時代において
年金書類の紛失・消失、データの改ざん、転記ミスなど、
ありえない問題が取り上げられているのです。

このようなことから、名前で調べる時には複数のパターンで調べる必要があるのです。
例えば「みやぎ」さんならば、
「みやぎ」はもちろん「みやしろ」「みやじろ」「みやき」など、間違えうるパターン
全部を調べなければ、調査は不十分なのです。

なかなか時間も掛かりますし、気も使う作業ですが、
私たちができる請求モレの最低限の予防措置ですから、
国側の担当官に煙たがられてもなんでもしつこいくらいに、納得するまで調べます。

ポイントは事前に考えたものを書いておくということです。
例えば『白田裕子』さんという方では、
性は「シロタ、シロダ、ウスタ、ウスダ」
名は「ユウコ、ヒロコ」
という感じで、4×2=8通りとなります。

そして、PC入力時の間違いも可能性としてはありますので、
男性、女性両方で検索してもらうのです。
よって8通り×2=16通りで検索してもらうことになります。
人の一生がかかった調査なのですから、
「まさか男性では入力間違えはないと思いますよ」
と言われても、現に男性女性の間違えがある以上、少しの可能性も捨てきれません。

生年月日で調べます

通常は名前と生年月日のペアで調べます。
つまり年金空白期間+名前+生年月日での絞り込みです。
これによって、数件規模までデータを絞り込むことができるのです。

ここで注意をしたいのが、昔年齢をサバを読んで働いていた方。
偽りの年齢そのまま、厚生年金の記録となっていることもあります。

また、「1」と「7」、「0」と「6」など、
間違えてコンピュータに入力されている可能性もありますので、
場合によってはそこまで検索してもらいます。

会社名で調べる

あたりまえですが、年金の空白期間と会社名と名前と生年月日。
この4点が国のデータと合致していれば、年金は問題なく支給されます。
そうではない場合。
つまり、名前と生年月日に何らかの問題があるようなときは、
会社名を思い出して調べることになります。

しかし、これも一様ではありません。
たとえば田中建設というときは、
「(株)田中建設」「田中建設」「田中組」「田中建設工業」
など、本人の曖昧な記憶にあわせて複数パターンを調べます。

また、勤めていたのが東京であっても、本社が神奈川県かもしれませんし、
その場合、東京のデータではなく神奈川県のデータを調べなければ
記録が出てこないこともあります。
調べる時は、とても大変な作業ですが、対象を全国レベルにして
調べなければなりません。

これも名前の時同様、相当面倒くさそうな顔をされるときもあります。
「多分見つからないと思いますが」ということや、
「ちょっと難しい問題ですね」というような言葉で、
はっきり言わないまでも、暗に諦めの言葉を待つ態度をされることもあります。
でも、人の一生が掛かった問題ですから、臆するわけにはまいりません。

書面での照合申出

ここまでの調査でない年金がみつからない場合、
ほぼみつからないものと考えられます。
しかし、まだ可能性はゼロではありません。
前提として会社名と所在地(都道府県)が分かっていることが前提ですが、
それさえ分かれば、各地に残っている書類から手がかりを探してもらうことが
できるのです。

会社名もおぼろげ、所在地もおぼろげという場合でも調べること自体は可能ですが、
その場合、記録が発見される可能性は限りなくゼロだといえます。
思い出す作業もなかなか大変ですが、頭に汗をかけばかくほど
見つかる可能性は高まります。

証拠・手掛かりになりそうなもの

年金記録の発見には、とにかくいろいろな資料を揃えることです。
領収書はもちろんですが、振込みの事実が記載されている預金通帳があれば文句無し。
給与明細も、当然重要資料です。

そして、認められる可能性は低下しますが、雇用主の証言(または書面)、家計簿、
元同僚の領収書等、日記、アルバム、社員旅行や在籍中の記念写真、
その他、揃えられるものはすべてそろえます。大変なことですが…


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