公的年金制度では、保険料は積み立てられているのではないのですか?(賦課方式併用)

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公的年金制度では、保険料は積み立てられているのではないのですか?

私が払っている厚生年金の保険料についてですが、
積み立てられているわけではないと聞きました。
なんだか不安になりますが、
公的年金制度の保険料とは、
いったいどういう仕組みになっているのですか?

公的年金の積立方式と賦課方式

公的年金制度では、
保険料は積立方式と賦課方式の両方を採用しています。
基本的な仕組みとしては賦課方式のほうで、
いわば親への仕送りです。
現役で働く人の保険料を、
その時代ごとの年金給付の財源としているわけです。

ねずみ講的な要素も

ただし、これには一つ欠点があります。
それは、もらう人の割合が多くなるほど、
制度の維持が難しくなるということです。
たとえば20万円の年金をもらう人がいるとします。
この人一人を支えるのに、
若い現役会社員が10人いれば、
1人2万円で支えることができるのです。(極めて単純化の説明)

しかし、総人口に対する65歳以上の人口が、
1985年には、10人に1人だったのが、
2004年には、5人に1人になり、
2015年には、4人に1人に、
2050年には、3人に1人になると、
予測されています。
とても保険料だけで年金制度を支えていくことはできません。

公的年金制度の維持に向けて

そのため、賦課方式と併用してある程度の積立方式も採用されているのです。
若い人の割合が多いときは、保険料の一部を積立に回し、
若い人の割合が少ないときは、積み立てた保険料を取り崩していく。

もちろん国庫負担という名の税金の補填、
その他給付費の削減、
保険料アップ、給付内容の見直し、削減などなど
あらゆる手段を講じて、公的年金制度の維持を図っているのです。


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