1円の給与の差が、標準報酬月額1等級の差に、そして7万円の年金差!→残業で調整する年金アップ術。

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厚生年金・国民年金増額対策室

1円の給与の差が、標準報酬月額1等級の差に、そして40年で7万円の年金差になる!

標準報酬月額が1等級違う状態が40年続くと、
将来もらう年金にどれだけ影響しますか?

標準報酬月額1等級の差でも40年続けば7万円

わずか1円の差でも、それが標準報酬月額の等級の分かれ目となれば、
厚生年金40年で7万円の年金差となります。

標準報酬月額をワンランクアップ・・・その仕組み

厚生年金の保険料は、給与でそのまま保険料を計算するのではなく、
給与の額によって標準報酬月額が決められ、そして保険料を計算します。

高い標準報酬月額なら、将来もらう年金は高くなり、
低い標準報酬月額なら、将来もらう年金は低くなります。

残業をするなどして、できるだけ標準報酬月額を上げることが
年金のアップにつながるわけです。

1円の給与差でも変わりうる標準報酬月額

たとえば標準報酬月額等級17級と18級では、
給与と標準報酬月額の関係は次のようになっています。

  1. 17等級|給与:270,000円以上290,000円未満|標準報酬月額280,000円
  2. 18等級|給与:290,000円以上310,000円未満|標準報酬月額300,000円

つまり、
給与が289,999円以内ならば、標準報酬月額が17等級
給与が290,000円以上ならば、標準報酬月額が18等級
となるわけです。

標準報酬月額を気にするのは4月5月6月

年間の厚生年金保険料を決めるのは、4月5月6月の給与です。
これは、定時決定といわれます。

よって、残業等でがんばってワンランクアップの標準報酬月額にするよう
頑張るのは、実際は3月から給与計算対象期間の3ヶ月になります。

標準報酬月額の違いで実際に年金額を計算

標準報酬月額等級17級と、18級で実際に厚生年金額を計算してみます。
条件は、同じ等級で40年間厚生年金加入です。
それぞれ同じ等級でボーナスは考慮に入れず、
計算の条率は1000分の7.125のみを使用。
比較するだけなので、極めて単純な計算です。

⒘等級|280,000円
280,000円×7.125/1000×40年(480月)=957,600円

18等級|300,000円
300,000円×7.125/1000×40年(480月)=1,026,000円

その差、68,400円
たった1円の差でも、40年で約7万円の年金差となることが分かりました。
20年年金をもらえば140万円。

標準報酬月額が高いと保険料もアップ

もちろん、標準報酬月額が高ければ、保険料もアップします。
そのため、若くて年金をもらうまでに何十年もある人よりも、
もうすぐ年金をもらえるような人こそ有効な手段かと思います。

と言いますのも、若い人は事故や病気で亡くなる可能性もありますし、
年金受給資格を得られぬまま一生を終える可能性もありますので。


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