厚生年金・国民年金増額対策室 > 社会保険事務所での年金相談「7つ」の秘訣
「年金相談なら社会保険事務所」ということは知っていても、
いざ行くとなると知らないことだらけです。
これから社会保険事務所にお出かけされる方。
ぜひ目次だけでもチェックしてみてください。
社会保険事務所の年金相談コーナーは、時間によって混雑具合が変わります。朝9時直後に受付を通れば10分~20分待ちで済むところ、 朝10時に行くと1時間待ち、11時半に行くと2時間待ちというように、お昼をピークに待ち時間が長くなり、夕方に向けて、だんだんと待ち時間が短くなっていきます。
しかし、空いているからといってもラスト近くの時間は早朝に比べるとおすすめできません。 年金相談担当者が、相当疲れているからです。
年金相談は、非常に頭を酷使しますし、相談に来る人たちの年金制度等に対する怒りも受け止めなくてはなりません。 また、たとえ相談者が的を得ない話をしていても、年金相談者は年金の知識が無いということが前提ですから、一語一句聞き漏らさないように 話の本筋を見極めなくてはならなりません。これも相当ストレスのかかる作業です。
そのためにラスト近くの時間ですと、担当者の対応の質はやや低下してしまうのです。(個人的な感想)
待つことが苦痛でなければ何時に出かけてもよいのですが、時間的・質的にみて、やはり年金相談ならば朝一番をオススメしたいと思います。
4月は一般企業の人事異動が多い時期ですので、相談窓口も混雑します。待つことはもちろんですが、相談担当者の処理量も増えるわけですから、 私たちの一生を左右する年金についてじっくりと対応してもらうには不向きな時期といえます。
また、もう一つの理由として、社会保険事務所職員の人事異動の問題があります。 『1月、4月、7月、10月』に社会保険事務所の人事異動が行われるということですので、4月は一般企業の人事異動と重なってしまうのです。
「誰が担当でもプロはプロでしょ」
と思われるかもしれませんが、年金業務に関係の無い仕事をしていた人が人事異動によって年金相談担当に回されることがあるわけですから、
願わくばそういう担当者ではなく、年金相談のベテランの方に自分の年金を見てもらいたいというのが心情です。
実際、年金の特例や例外の項目で見落としてしまいそうなところを、注意鋭く指摘してくれるのはベテランの年金相談員です。
「年金相談は、どこの社会保険事務所に行けばいいんだろう?」
普通は、何も考えずに住所地を管轄する社会保険事務所に出かけると思いますが、今はオンラインで年金データがつながっていますので、どこの社会保険事務所でも、
同様の年金相談サービスが受けられます。
私は東京に住んでいますが、千葉や神奈川の社会保険事務所に行っても大丈夫なのです。 ですので、住所地管轄の社会保険事務所に行って、「どうも納得できない」という時は、隣町の社会保険事務所でも同じように年金相談されると良いでしょう。
年金相談は、一度きりで済むという問題ではありません。
たくさんの落とし穴があるのが今の年金制度ですから、時間を置いて説明を聞く、
何度も違う人の説明を聞く、過去の記憶等をじっくりと思い出す、ということが必要になってきます。
私自身、実際に古い年金制度の説明を受けているときに、年金額の計算について間違った説明を受けたことがありますが、 普通の人は年金相談員が間違った説明をしていても、容易に気が付くものではありません。
また、年金の支給モレがある場合において、年金相談員にパソコン上で年金データを検索してもらう時に、 人によって簡単にしか検索してくれない人と、しつこいくらいに検索してくれる人がいます。
例えば名前一つとっても、いろいろな可能性があるわけです。
私ならば名前が「小野塚」ですので「オノヅカ」「オノズカ」もしくは「オノデラ」「オノテラ」など、
年金データが間違って入力されていないか調べる必要がありますが、ダブル、トリプルで間違っている可能性もある以上、
できるだけ多いパターンで繰り返しパソコンデータを検索する必要があります。
しかし、年金相談員によっては極端に言えば「オノヅカ」「男性」「昭和~年~月~日生まれ」だけを検索して検索終了とされることもあります。 一般の人にとっては、それでも納得してしまいかねないですから危険です。 できれば何度か社会保険事務所に足を運ぶことをおすすめいたします。
年金は、遺族年金が本妻ではなく内縁の妻に支給されることもあることや、 事実上の妻が国民年金の第3号被保険者になり、国民年金の保険料を納めなくてよい場合など複雑怪奇な世界です。 自分の履歴や経歴を話す時に、恥ずかしいと思うようなことでも、ぜひすべてを話すように心掛けてください。
年金相談や年金の手続は、人の一生が掛かっています。
しかし、残念ながら私たちのほとんどは年金の素人です。何が重要で、何が重要でないか。何が正解で、何が不正解か、容易に判断することはできません。
場合によっては5年後6年後に、たまたま何かのきっかけで自分の年金に疑念を持ち、今までもらっていた年金が間違いだと気づくこともあるかもしれません。 その時になって、「あのとき年金相談員にウソを教えられた。大事なことを聞いてくれなかった」と言ってももう遅いのです。
実際に何月何日にどこどこの社会保険事務所に行き、担当者は誰で、話した内容はどうだったか、ということを自分で把握していなければ、 いずれ主張をする場面があった時に、こちらが断然不利となります。
そこで、
など、メモを取るなり保存するなりして、記録・保存しておくことがとても重要になります。 そうすることで、相談員にいい加減な対応をされにくくなるというメリットもあります。
年金の支給漏れの場合、社会保険事務所に年金相談に行ってパソコン上でデータを検索してみて年金記録の「ある」「なし」を判断します。 しかし、年金記録がある可能性は、パソコンの中だけではありません。社会保険庁等に存在してある書面台帳においてもデータが残存している可能性はあるのです。
可能性がある以上、全員がそこまでの調査をするのが筋だと思うのですが、基本的にはこちらのほうから申し出なければ書面調査をすることはありません。
年金相談員によっても、パソコン上に年金記録が無かった場合に「台帳の方も調べますか?」と聞いてくれる方とそうでない方がおりますので、 台帳の方で年金記録がある方で、年金記録を見つけそびれている方もかなり存在するのではないかと思われます。
ということで、もしパソコン上に年金記録が無かった場合には、年金相談員に対して「台帳の方で調べて欲しいので、申立書をください」と言って、その場で名前や住所、 記憶にある限りの職歴(会社名、事業所所在地、本社等)を記入して、調査を依頼してください。 見つかる可能性は低いですが、依頼しない手はありません。
厚生年金増額対策まとめ
1.加給年金
2.中高齢の特例
3.60歳台前半の特例
4.定時決定
5.育児休業
6.在職老齢年金
7.厚生年金繰り下げ受給
8.任意単独被保険者
9.高齢任意加入被保険者
10.退職改定
11.3歳未満の子の養育特例
国民年金増額対策まとめ
1.付加年金
2.任意加入被保険者
3.国民年金繰り下げ受給
4.保険料免除制度
5.国民年金基金
6.時効の2年間
7.前払制度(保険料前納)
8.会社員(厚生年金加入)
9.第3号被保険者の空白期間
年金Q&A
1.公的年金制度と年金問題
2.老後の年金生活の実態
3.よくある年金の勘違い
4.年金、ここが損得の分れ目
5.国民年金の保険料
6.厚生年金の保険料
7.国民年金保険料の免除
8.年金と税金
9.年金の受給全般
10.老齢基礎年金の受給
11.老齢厚生年金の受給
12.加給年金の受給
13.遺族厚生年金 遺族基礎年金
14.寡婦年金
15.中高齢寡婦加算
16.在職老齢年金QA
17.厚生年金保険への加入
18.国民年金への加入
19.年金の任意加入
20.離婚時の年金分割
21.国民年金基金QA
国民年金・厚生年金情報通
1.厚生年金
2.厚生年金と国民年金
3.国民年金
4.年金生活
5.消えた年金問題
年金の手続き
1.年金受給者の手続き
2.裁定請求書の書き方と留意点