いまだ無年金で国民年金に任意加入中。過去未納分を一括で納めたいが、何か方法は?

厚生年金・国民年金増額対策室メール年金相談事例 > 年金相談事例 200714 無年金で国民年金に任意加入中。保険料の一括納付は?

厚生年金・国民年金増額対策室

無年金なので受給資格のために保険料を納めたい

お世話になります。

昭和17年生まれの母のことです。
父が自営業についてからしばらくは年金は支払っておりませんでしたが
平成10年の時点でやはり年金をもらいたいと思い社会保険事務所相談した際、
今から60歳まで払っても300ヶ月に満たないですが。
過去2年分さかのぼって支払うことができますよという話を聞き、
母は 2年分+その後の約4年ほどを支払えばよいのだと思い毎月支払ってきました。
(でも実際は母の納付月数は246ヶ月で300ヶ月に満たないのですが、そのことに気づくことができませんでした)

なぜなら平成13年の母の60歳の誕生日の数日後に社会保険事務所から1通のはがきが届いたのです。
そこには
「あなたは平成14年11月16日をもって期間満了日に到達し、
国民年金の保険料を納付できる期間が終わりましたのでお知らせします。」
と書かれていたからです。

母は「期間満了」という言葉で この時点で納付がきっちり終了したと思ったのです。
そのはがきには同時に
『被保険者月数187・納付月数81・免除月数0・未納月数106』
と書かれておりましたが何を意味するものかは後になってわかっただけで、
受け取った際にはよくわからなったようです。
(年金が義務化されてからの支払い状況ですよね?)

はがきの裏には確かに任意加入についてのことが書かれておりましたが、
自分が300ヶ月に達していないかどうかなど
そのはがきからは知る由もなく65歳の誕生日を心待ちにしておりました。

65歳になっても何の連絡もないので母が社会保険事務所に問い合わせると
「あなたは300ヶ月に達していないので仕方ない。」の一点張り。
無知な母が悪いといわれればそれまでですが、60歳の時点で送られて来たそのはがきに一言、
「このままでは年金を受給できなくなりますので、不足分の54か月間
任意加入することをお勧めします。」と書いておいてくれればと思いました。
わけのわからない月数を書くスペースがあれば、
その一言で約250ヶ月分も支払ってきた母が救われたと思います。

納付期間が足らなくて年金を受け取ることができない人の為の措置として、
70歳までの任意加入が許されるとは聞いていますが、
足らない54ヶ月分をこれから毎月支払って70歳になってから受け取るとすると、
母は78歳まで生きなければ元が取れないので
お勧めすることができないと社会保険事務所の方に言われたそうです。

これから54ヶ月国民年金を支払い70歳から受け取るべきかあきらめるべきかを悩んでいるのですが、
元々母は年金を受給したくて2年分もさかのぼって最後の6年分を支払ったのですから
その意思を酌んで65歳から任意加入したとしての
過去の54ヶ月を一度で納付させていただいて、
すぐにでも年金を受給できるようにはできないものでしょうか?

60歳の時点で300ヶ月に足らないことを知っていれば任意加入していたのに母はわからなかったのです。
社会保険庁は義務化してからというものお金を取るときには何度も催促するくせに、
とるだけとって支払わなくてすむ場合はこれ幸いと親切に教えてはくれません。
過去の54ヶ月をさかのぼってまとめて支払えないのでしたら、
せめて2年間分だけでもさかのぼり残りの30ヶ月を今から支払い始めるということは無理でしょうか?
それでも無理なら 現在の国民年金の掛け金×54ヶ月を一度に払わせてもらい、
受給をすぐに始めてもらい 年々掛け金が増えている現状に対しては
不足分をその都度支払うということもできないのでしょうか?

後、結局年金が受給できないのに『加給年金』分を父のほうから引かれているのにも納得できません。
『加給年金』というものの考え方を見ると妻が65歳になって年金を受け取るまでの間
ということでの措置のように思えます。
母が年金を受給できるようになった場合に引かれるならともかく、
250ヶ月も支払ってきたのに受給できないわ加給年金は差し引かれるわで踏んだりけったりです。
残りの54か月分をなんとか早く納付できる方法が無いのでしたら
加給年金の分だけでも差し引かないようにならないものでしょうか?

社会保険庁の窓口の方は法律の説明をするだけで、何も相談にはのってくれません。

長々と書いて申し訳ありませんでした。
よろしくお願いいたします。

受給資格獲得のための方策は・・・

ご回答いたします

>(年金が義務化されてからの支払い状況ですよね?)
その通りです。

>母は「期間満了」という言葉で この時点で納付がきっちり終了したと思ったのです。
法律論はともかく、一般の方は年金知識を持っているわけではありませんので、
そう思っても仕方が無いと思います。

>「このままでは年金を受給できなくなりますので、
不足分の54か月間任意加入することをお勧めします。」と書いておいてくれればと思いました。

まったくそのとおりです。
今の60歳の通知には任意加入できますので云々書いてありますが、
個人に向けて書いてないと、ついつい見落としてしまいますし、
一般の方が理解できていないものは不備だと言えると思います。

>足らない54ヶ月分をこれから毎月支払って70歳になってから受け取るとすると、
母は78歳まで生きなければ元が取れないのでお勧めすることができないと
社会保険事務所の方に言われたそうです。

女性の平均寿命は85歳(平成13年)ですので、たとえもらえるのが遅くても、
元が取れる可能性のほうが高いのです。
しかも、20歳の人が年金保険料を払うのと、65歳で払って70歳からもらうのと、
生存リスクを考えるとワケが違いますし、これだけの高利回り商品は他にありません。
何を持ってお勧めできないと言うのか・・・
年金を払いたくないと言う深層心理がそう言わせたのでしょうか?
今までの保険料は掛け捨てにしておいて欲しいと言う気持ちなのか?
まったく理解しかねる発言です。

>過去の54ヶ月を一度で納付させていただいて、
すぐにでも年金を受給できるようにはできないものでしょうか?

残念ですが現行法上そのようなことはできないのです。

>過去の54ヶ月をさかのぼってまとめて支払えないのでしたら、
せめて2年間分だけでもさかのぼり残りの30ヶ月を今から支払い始めるということは無理でしょうか?

これも、申し出てからの任意加入ということで、残念ですができないのです。

>それでも無理なら 現在の国民年金の掛け金×54ヶ月を一度に払わせてもらい
受給をすぐに始めてもらい 年々掛け金が増えている現状に
対しては不足分をその都度支払うということもできないのでしょうか?

これも、現在そのようなことができる法律はございません。
その昔過去3回特例納付というのがあり、
過去の保険料を一括で納められるということがありましたが、
今のところ、そのような特例ができるという兆しはありません。

>『加給年金』というものの考え方を見ると妻が65歳になって年金を受け取るまでの間、
ということでの措置のように思えます。

法律上「65歳未満の」となっていますので、仕方の無いところです。

>残りの54か月分をなんとか早く納付できる方法が無いのでしたら
加給年金の分だけでも差し引かないようにならないものでしょうか?

これも、非常に残念ながら手は無いと思われます。

■何かないでしょうか

合算対象期間があり、それを合わせると年金の受給資格を得られる・・・ということはないでしょうか。

合算対象期間の説明
http://www.office-onoduka.com/nenkinblog/2007/04/post_7.html

夫がちょっとだけ厚生年金に入っていて、3号の届け出忘れがあった、
昔少しOLをやっていた、
学生時代、親がひそかに国民年金を支払っていた、
その他支給漏れはないでしょうか。
『名前』『生年月日』『性別』の検索はお済でしょうか。
もっとも、年金履歴と自分史に間違いがなければ行う意味がありませんが、
現状、そのような可能性に頼るしかなさそうです。
また、何もない場合はこつこつ任意加入を続けるほかございません。

保険料を取る時はしゃかりきなのに、
払った後の管理はずさん、ムダ使いは得意、職員は共済年金で安泰、
払うときは、言って来い!?
年金は絶対に必要な制度だからこそ、非常に腹立たしい思いがいたします。

今回、結局なにもよい回答ができませんでしたが、
ぜひ任意加入により受給資格を得て、
せめて自分の払った分の年金は回収できることをお祈りしております。
失礼いたします

ご返信

お世話になります。
早速のお返事ありがとうございます。

母に印刷して渡して 二人で話し合いました。
何かよい案は無いか・・ とは思ってはいても社会保険庁自体が国民の為の組織ではないので
きっと無理なんだろうなという気持ちでしたのでお返事の内容はさほど
ショックはなかったのですが仕方ないねということで話は終わりました。
母は幸いある程度蓄えのある人なので後は自分でどうするか考えるという話でした。

近年「振り込め詐欺」というのが世の中を騒がしておりますが
見方によれば この年金制度自体がそれの最たるものですね。
無事に受給されている方も多数いらっしゃるようですが、これからの時代そんな人は
宝くじに当たるようなものなのかな?

現在 年金を支払い続けざるを得ない我が家としては 母のことはもちろんですが
自分の将来を心配してしまいます。ご親切な回答本当にありがとうございました。


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