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厚生労働省「平成19年簡易生命表」「百歳以上高齢者について(平成17年)」から『100歳』を知る!

日本人男性(女性)が、100歳まで生きる割合はどのくらいですか?

※2010年(平成22年)2月10日最終更新

100歳まで生きる割合

厚生労働省の平成19年簡易生命表によれば、
男性・女性それぞれの10万人の出生に対する100歳の生存数は、
男性が1,645人、女性が7,037人となっています。

これは、
100歳まで生存する人の割合が、

であることを示しています。

意外に多いと思われるかもしれませんが、
簡易生命表は、ある特定の時点(ここでは平成19年)の日本国民の死亡状況をもとに、
その状況が今後も変化しないものと仮定したうえで、平均余命など各種計算をしたものですので、
現時点で100歳である人について、この数値が当てはまるということではありません。

平成19年簡易生命表における100歳以上の人の生存数(割合)

※人数は男女それぞれ10万人の出生に対する各年齢ごとの生存数です。

年齢男性女性
100歳1,645人(1.645%)7.037人(7.037%)
101歳1,126人(1.126%)5,191人(5.191%)
102歳749人(0.749%)3,720人(3.720%)
103歳484人(0.484%)2,585人(2.585%)
104歳303人(0.303%)1,737人(1.737%)
105歳~184人(0.184%)1,125人(1.125%)

これを見ると、100歳を超えたときの生存割合の低下が急であることがわかります。

100歳以上の人の実際の生存状況

次は、「今」の100歳以上の人の状況です。

厚生労働省保健局『百歳高齢者に対する祝状及び記念品の贈呈について(平成17年)』の
『百歳以上高齢者の年齢別状況』から、
2005年(平成17年)9月30日時点の100歳以上の人の実際の生存状況を見てみます。

※カッコ内の%は、平成17年国勢調査における10月1日時点の日本の
男性人口6,234万人(62,348,977人)
女性人口6,541万人(65,419,017人)
総人口1億2,776万人(127,767,994人)
に対する割合です。(海外在留邦人を除く)

年齢男性女性合計
100歳1,628人(0.00002611%)8,548人(0.0001306%)10,206人(0.00007987%)
101歳991人5,355人6,346人
102歳548人3,452人4,000人
103歳295人1,985人2,280人
104歳155人1,146人1,301人
105歳87人599人686人
106歳33人333人366人
107歳19人186人205人
108歳15人82人97人
109歳5人40人45人
110歳3人10人13人
111歳0人6人6人
112歳0人3人3人
113歳0人0人0人
合計3,779人(0.00006061%)21,775人(0.0003328%)25,554人(0.0002%)

何人に1人が100歳以上?(男性・女性・総数)

平成17年の実数データをもとに計算すると、

日本の男性人口6,234万人(62,348,977人)のうち3,779人が100歳以上ということで、
男性人口62,348,977人÷男性100歳以上人口3,779人=日本男性のうち「16,496人に1人」が100歳以上

日本の女性人口6,541万人(65,419,017人)のうち21,775人が100歳以上ということで、
女性人口65,419,017人÷女性100歳以上人口21,775人=日本女性のうち「3,004人に1人」が100歳以上

日本の総人口1億2,776万人(127,767,994人)のうち25,554人が100歳以上ということで、
総人口127,767,994人÷100歳以上人口25,554人=日本人口のうち「5000人に1人」が100歳以上

であることがわかります。

都道府県でみた人口10万人あたりの100歳以上高齢者比率は?

これまでは、日本全体としての話でしたが、
都道府県別に100歳以上の高齢者の人数を見てみると、
上位と下位とでは大きな開きがあることがわかります。
ここでは、当該比率の上位と下位3県を見てみます。
(厚生労働省保健局『百歳高齢者に対する祝状及び記念品の贈呈について(平成17年)』から)

上位3県は・・・

  1. 1位 沖縄県=51.43人(100歳以上人口699人、総人口135.9万人)
  2. 2位 高知県=48.57人(100歳以上人口390人、総人口80.3万人)
  3. 3位 島根県=44.46人(100歳以上人口333人、総人口74.9万人)

下位3県は・・・

  1. 47位 埼玉県=9.73人(100歳以上人口686人、総人口704.7万人)
  2. 45位 愛知県=12.25人(100歳以上人口881人、総人口719.2万人)
  3. 45位 千葉県=12.25人(100歳以上人口740人、総人口603.9万人)

ここには記しませんでしたが、
上位10都道府県はすべて人口200万人未満でした。

ちなみに「東京」は、
100歳以上人口では2,385人(2位:大阪府の1,281人)とダントツながら、
総人口との人口比率ではトップ10に入っていませんでした。
大阪府にいたっては10万人当たりの100歳以上高齢者人口は41位の14.53人でした。

100歳まで生きられる『条件』は?

2008年12月18日の日刊ゲンダイの小さな記事で、
100歳まで生きるのに有利な条件とはどういうものかという情報が掲載されていました。

『米シカゴ大学の調査では、母が25歳以下の若い時に生まれた人は、
そうでない人より100歳まで生きる確率が2倍も高い。』

母が25歳を過ぎてから生まれた私には残念な情報ですが、
生物学的には、ありうる話だと思います。
というのも、「馬」についての話ですが、
競走馬で「初子は走る」という言葉があるように、
母親が若い時に産んだ子どもが活躍するという傾向があるからです。

なお、当該長生き要因には続きがあり、

『血管を柔軟に保つ働きがあるカテキンを含む緑茶、紅茶の常用者も長生きするが、
ペットボトルの茶ではダメらしい。』
『1日30分歩く人は、たとえ太っていても長生きする。』
『毎日コーラなどソーダ飲料を飲む人はメタボになるリスクが高く、
心臓病、糖尿病のリスクが高く、長生きには不利。
血圧、コレステロール、糖尿病を抑え、禁煙できれば6~9.5年長生きできる。』

など、誰にでも取り組める手法も紹介している。

100歳長寿の60%は人助けでストレスを発散(日刊ゲンダイ)

また、こちらも日刊ゲンダイ(2010年2月10日)から100歳長寿の傾向に関する話題です。
14面「情報ボックス」の記事を引用します。

『米国の大衆医学雑誌に掲載された研究によると、
100歳以上の長寿者の60%以上が、人助けが好きだといっている。
それは、人助けが老人にとって、いいストレス解消法だからではないかという。
100歳以上の老人と大学上級生を比較したが、大学生で人助けに積極的なのは44%にどまり。
大半は「とにかく大事なのは自分」で「人のことはひとごと」というのが主義であり、
長寿者とは対照的だった。
長生きしたければ人助け、ということか』

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