厚生年金・国民年金増額対策室 小野塚社会保険労務士事務所 | 社会保険労務士 > 通信講座で受かった!社会保険労務士試験 > 科目の多さと皿回し
社会保険労務士の試験科目は次のとおりです。
これだけでも多いのですが、 8番目の『労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識』は、 さらに細分化されています。 科目としてつかみどころがない上に、広範な部分からの出題となり、 毎年ここで足切りされる人も、数多いのではないでしょうか。
具体的には労働法の方は、雇用安定法、職業安定法、労働組合法、賃金確保法など。 さらに、試験直前に出版される労働白書から「労働経済」に関する問題が、 そして広範な知識が求められる「労働法の専門用語」が出題されます。 社会保険の一般常識のほうは、国民健康保険法、社会保険労務士法、老人保健法など。 厚生白書からの出題も見られます。
全体として、社会保険労務士試験は、科目が多い上に一つ一つボリュームがあります。 私は会社員を退職して資格試験はじめた経緯から、失業保険の手続きのために、 「雇用保険法」だけは何とか馴染みがありましたが、そのほかの科目はすべてがはじめて。
先述の通り1年目は資格の学校のTAC通学講座(途中から通信講座用のテープ学習に専念)を利用していたのですが、 最初の1科目の学習が終わるころには、もう焦りの気持ちでいっぱいでした。 もともと完ぺき主義なのでわからないことが少しでもあると不安になるのですが、 たった1科目目にしてボリュームの多さを実感。
じっくり復習するにも、待ったなしでまた次の科目へカリキュラムが進み、 少しも立ち止まってはいられません。 なにしろ予備校のスケジュールは、 このペースで最後のほうまで新しい学習でいっぱいなのです。 このように、最初の頃は勉強方法自体にとても悩んだのですが、結局私は "先人たちに学べ"ということで、予備校のテキストを信じ、参考書の浮気は厳禁にしました。
復習もわからないところ、覚えていないところは覚えたいという気持ちを抑え、次へ進む。 覚えていようが忘れていようが、地味で苦痛の伴う作業でしたが、 繰り返し基本テキストの繰り返し読み、すなわち皿回しを開始したのです。 机の上で何度眠ってしまったかわかりません。人間の持つ逃避行動というものでしょう。 それだけ苦痛だったのです。
ですが、繰り返すごとに最初のほうの科目の理解と記憶が深まり、 繰り返したところは読むスピードも早くなり、皿回しに一定のスピード感が出てきました。 4科目目が終わったころには1科目目がスムーズになり、5科目目が終わった頃には 1,2科目目がスムーズになり、1科目目だけで1日掛かった通読も、半日、3時間になり。 そうなるとしめたもので、少ない時間でより多くの復習ができるようになり、 最初は不可能だった深い学習も可能になるのです。 光明が見えたようで、うれしかったです。
皿回しのコツは、一定の期間ごとに再度皿回しをするということです。 そのことにより短期記憶も長期記憶に変わりますし、 「久しぶりに皿回ししたら前回の2倍時間が掛かった」なんていうこともなくなるのです。 そこで私がした皿回し対策として、時間を計るということをしました。 大体何日くらい間隔が空くと読むスピードがどれだけ落ちるのかを分析し、 最も効率的に復習できる間隔をはじき出しました。
できるだけ復習のための皿回し時間を短縮することで、 その分の時間を新しい学習に費やす時間としたのです。 学習を始めた頃は、復習に時間が掛かる→新しい学習に時間が取れない→ 不安になり学習に身が入らない→学習に時間が掛かる・・・という負のスパイラルなのが、 復習時間が短縮される→新しい学習に時間が割ける→自信が付く→得意科目が増えてくる ・・・という好循環へと変わってくるのです。 私はこの資格試験を通じて勉強のやり方をはじめて学んだ気がします。
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社会保険労務士の仕事
1.社会保険労務士の仕事とは
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3.社労士以外の士業との比較
4.具体的な社労士業務の例
社会保険労務士の探し方
1.専門分野がある
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4.専門外事項への対応
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社労士関連事務手続き
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5.障害関連
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7.定年関連
8.退社関連
9.不服申立関連
10.事業終了関連
11.随時・定期的手続関連
社会保険労務士法
1.1章総則~2章登録
2.3章権利義務~4章の2法人
3.4章3社労士会~6章罰則
社労士法施行規則
1.第一章 総則(1-1の2)
2.第二章 社労士試験等
3.第二節 紛争解決手続代理
4.第二章の二 登録
5.第三章 社労士の権利義務
6.第四章 監督
7.第四章の二 社労士法人
8.第五章 社労士会及び連合会