社会保険労務士試験の合格率・合格基準

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社会保険労務士試験の合格率・合格基準

平成22年度の社会保険労務士試験の受験者数は55,445人と過去最高を記録。
要因としては、2007年の5000万件の年金記録問題をはじめ年金制度全般の問題、 団塊世代の大量退職などによる退職金の問題、2008年の経済危機による雇用不安・企業内雇用制度の問題など、社会保険労務士が活躍しうる場が大幅に拡大し、 今後もその傾向が予想されるためであると思われます。

(会社に見切りをつけて、あるいは会社からリストラを宣告されて資格取得に舵を切った方の数も相当数に上るのではないでしょうか。)

しかしながら、平成19年度の社会保険労務士試験で記録した合格率10.6%(過去15年間で最高)・合格者数4,801人(過去15年間で2番目)は、平成20年度に大きく落ち込み、 合格率7.5%(前年比-3.1%)・合格者数3,574(前年比-1227人)・・・ そのため、反動として平成21年度の合格者数の大幅増が期待されたところだが、蓋を開ければ合格率7.6%(前年比+0.1%)・合格者数4,019人(前年比+445人)の増加にとどまり ました。

次いで平成22年度は合格率8.6%(前年比+1.0%)・合格者数4,790人(前年比+771人)と増加傾向を見せ始めているものの、まだまだその水準は低いまま。

「社会保険労務士」の数の不足は明白だと思いますので、平成23年度の社会保険労務士試験においては合格基準がゆるやかになり、より多くの社会保険労務士が誕生することを 期待したいところです。(2010年12月9日加筆修正)

平成26年度 平成25年度平成24年度 平成23年度平成22年度
受験者 55,445人
合格者 4,790人
合格率 8.6%
平成21年度 平成20年度平成19年度 平成18年度平成17年度
受験者 52,983人 47,568人45,221人 46,016人48,120人
合格者4,019人3,574人 4,801人4,286人3,925人
合格率7.6%7.5% 10.6%8.9%8.5%
平成16年度 平成15年度平成14年度 平成13年度平成12年度
受験者 51,493人 51,689人46,713人 43,301人40,703人
合格者4,850人4,770人 4,337人3,774人3,483人
合格率9.4%9.2% 9.3%8.7%8.6%
平成11年度 平成10年度平成9年度 平成8年度平成7年度
受験者 35,894人 30,816人28,124人 26,513人24,430人
合格者2,827人2,327人 1,991人1,941人1,754人
合格率7.9%7.6% 7.1%7.3%7.2%

社会保険労務士試験の配点について(原則)

  1. 選択式試験は各問1点とし、1科目5点満点、合計40点満点とする。
  2. 択一式試験は各問1点とし、1科目10点満点、合計70点満点とする。

配点の方法自体は毎年変わりがありませんが、平成20年の選択式の健康保険法が1点で救済になるなど、 その年の試験の難易度によって受験生の正答率にも差が生じることから、毎年救済となる科目や点数は変化します。 参考として、下記に過去数年の合格基準を掲載しておりますので、どうぞご参考ください。

社会保険労務士試験の合格基準(平成22年度)

平成22年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格としました。

  1. 選択式試験は、総得点23点以上かつ各科目3点以上である者
  2. 択一式試験は、総得点48点以上かつ各科目4点以上である者

平成22年度は選択式試験に救済措置があり、健康保険法、厚生年金保険法、社会保険に関する一般常識は2点以上、国民年金法は1点以上である者を合格ラインとしました。

※合格率は8.6%(昨年比プラス1.0%)

話題になった平成22年度試験の年金科目出題ミス(択一式)について
第19号 やはり年金は…「平成22年度社労士試験」の年金出題ミス3問
(当サイトのメールマガジン、平成22年9月28日発行号のバックナンバー)

社会保険労務士試験の合格基準(平成21年度)

平成21年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格としました。

  1. 選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上である者
  2. 択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上である者

平成21年度は選択式試験に救済措置があり、労働基準法及び労働安全衛生法・労働者災害補償保険法・厚生年金保険法は2点以上である者を合格ラインとしました。

※合格率は7.6%(昨年比プラス0.1%)

社会保険労務士試験の合格基準(平成20年度)

平成20年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格としました。

  1. 選択式試験は、総得点25点以上かつ各科目3点以上である者
  2. 択一式試験は、総得点48点以上かつ各科目4点以上である者

平成20年度は選択式試験に救済措置があり、健康保険法は1点以上、厚生年金保険法と国民年金保険法は2点以上である者を合格ラインとしました。

※合格率は7.5%(昨年比マイナス3.1%)

社会保険労務士試験の合格基準(平成19年度)

平成19年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格としました。

  1. 選択式試験は、総得点28点以上かつ各科目3点以上である者
  2. 択一式試験は、総得点44点以上かつ各科目4点以上である者

※合格率は10.6%(昨年比プラス1.7%)

社会保険労務士試験の合格基準(平成18年度)

平成18年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格としました。

  1. 選択式試験は、総得点22点以上かつ各科目3点以上(ただし、 労基法及び安衛法、労災保険法、雇用保険法、社保一般常識、厚生年金保険法は2点以上)である者
  2. 択一式試験は、総得点41点以上かつ各科目4点以上(ただし、 労基法及び安衛法、労働社保一般常識は3点以上)である者

※合格率は8.9%(昨年比プラス0.4%)

1点に泣く人笑う人

平成20年度社会保険労務士試験の選択式では健康保険法が1点以上でセーフでしたが、 現に1点だった人は、8月の試験終了後から生きた心地がしなかったのではないでしょうか?

各予備校の予想に一喜一憂しつつ、平成16年も大丈夫だったので「今回もきっと1点以上が合格基準だから大丈夫」だと自分に言い聞かせ・・・
社会保険労務士試験を受け終わって|1点差の泣き笑い

しかし、そもそも1年間の努力が無駄になるような奇抜な問題というのはいかがなものでしょうか? (健康保険組合が徴収する調整保険料率の額の定め方??・・・平成20年度の選択式・健康保険法にて)

おそらく社労士試験には「社会保険労務士としての専門知識を有しているかを確認すること」と「一定の人数を越えないように絞込む」という2つの意味があると思うのですが、 全体的に合格者の合格基準を大幅に上回っていても、奇抜な問題の箇所のわずか一部分でも合格基準を下回っていたらアウト・・・ルールだからといえばそれまでですが、 世の中に貢献しうる有能な社会保険労務士の誕生を阻害しているように思えてなりません。

社会保険労務士試験では非常に広範な知識量が求められますので、たとえ点数的に合格基準が高くなったとしても総合力を問うような形式にしてもらえたら・・・と個人的には思います。

なお、平成21年5月末現在全国の社会保険労務士の登録者数は33,820人です。
(試験合格者数=登録者数ではありません)




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