とんでもない数字が出てきたものです。
何かといいますと、本来当然にもらえるはずの年金をもらいそびれていた、または少ない金額でもらっていたという件数が22万人なのです。
年金の支給漏れ、または年金のもらい忘れなどといいますが、2001年4月から2007年2月末までの6年間のうち、社会保険庁が年金額を訂正した数字が、正確には21万8474件。
政府野党の要求があって出したものですが、要求がなければ埋もれていたと思うと、なんと恐ろしいことでしょうか。2001年3月以前も年金の支給漏れは発生していましたが、それに関しては資料の保存期間が過ぎているので件数も支給漏れ年金総額も不明とのことです。
コワいのは、みなさんきちんと社会保険事務所等で手続をされて年金受給者になっているはずなのに、年金の支給漏れが信じられないくらい多く発生しているという事実。
そして多くの方はこう思っています。
「社会保険事務所で聞くことは聞いたし、その上で年金の請求手続をしているのだから間違えるわけがない」「昔の給与明細や、国民年金保険料の支払い領収証、厚生年金の被保険者証などは特に保管していないよ。だって国が年金記録をきちんと管理しているのだから」
今でこそ、注意深く年金記録を見直す人が増えましたが、今までは年金の支給漏れの問題も今ほど大きくニュースにならなかったので、支給漏れやもらい忘れといった事実に気が付かないで年金生活を送っている人もたくさんいるはずです。
年金は請求しないともらえません。そして支給漏れの部分は本人も気が付かないので請求のしようがありません。この辺をよく理解して、見逃している部分はないか年金記録を眺めてみると、何か発見があるかもしれません。