公務員や私学教職員の年金である共済年金が、2010年度に廃止になり、厚生年金へ一元化されることになりました。(4月13日政府閣議決定)
共済年金と厚生年金の格差の問題もありますので、条件まですぐに同じにはできないようです。
保険料率の統一は2018年までに達成
共済年金の保険料率は厚生年金よりも低く、2010年までに保険料水準を統一することはさすがに早急だろうということで、公務員の共済年金の保険料率は2018年度までに18.3%に、私学教職員の共済年金は2027年度までに18.3%とすることとなりました。
これでようやく同一賃金同一保険料の達成となります。
職域加算は2010年度に一応廃止
厚生年金にはない、公務員の3階部分の年金である「職域加算」は、2010年度に一応廃止になります。しかし、それまでに公務員として働いてきた部分については、その分の職域加算は当該公務員であった年数に応じて受給できるしくみです。
ちなみに、この職域加算というものは、昭和61年4月、民間の企業年金が普及してきたことから、それに合わせる形で登場し、給付水準は厚生年金の2割程度となっています。現在は民間の企業年金も衰退方向にあることから、官民合わせる形で廃止となったのです。