年金の支給漏れの原因の一つに名前の間違いがあります。濁音が入る、入らないなど同じ漢字で違う読み方をする名前の方は、年金の請求の際に絶対にやっておかなければいけないことがあります。
一人一つの年金番号になって、まだ10年ばかり。基礎年金番号があればすべてのデータが入っているもの・・・そう思っていませんか?
名前違いで一人が二人に!?
読み方が違う名前、たとえば宮崎さん。「ミヤサキ」と「ミヤザキ」の二つの読み方がありますが、運が悪いと年金記録も二つ別々になっていることもあるのです。
平成9年からはじまった基礎年金番号制度の前は、会社に入るごとに年金手帳をもらっていたりして、年金をもらう今になって1人でいくつもの年金番号を持っている人もいます。
すべて手元にあれば問題は少ないのですが、年金番号が複数ある人というのは、年金番号の書かれた証書や年金手帳の管理がずさんなケースもあり、この名合紛失した部分については国にデータが残っている場合に限り本人の年金記録と認められます。
しかし、会社の手続の際、または社会保険庁のコンピュータ化の際に書面からパソコンへの名前の転記のときに、入力間違いがあると、別人として登録されてしまいます。
複数の読み方で調べてみる
自分に年金の請求モレがありそうかどうかは関係ありません。名前が複数の読み方をする場合、またはよく間違えられる読み方がある場合は、その両方で年金記録を調べてみる必要があります。
高田さんなら「タカタ」「タカダ」、山崎さんなら「ヤマサキ」「ヤマザキ」、私なら小野塚ですので間違えようが無さそうですが、よく「小野寺」と間違えられますので、こういう間違いも調べる必要があります。
その結果新たな請求漏れ・もらい忘れの年金記録が見つかるかもしれません。社会保険事務所等の窓口に行けば調べてもらえますので、無くて当然という気持ちで調べてみることをおすすめいたします。