今どき社会保険事務所初体験という方も少ないと思いますが、「根本的にお役所が嫌い」という方も少なくありません。そういう方のために、社会保険事務所で年金相談をする時の流れをご紹介いたします。(年金の支給漏れ、年金請求の場合)
社会保険事務所はどこでもOK
今はコンピュータで全国の社会保険事務所がつながっておりますので、住所の近くの社会保険事務所でも、その他の社会保険事務所でも、年金相談に応じてもらえます。普通はご自宅に近い社会保険事務所に出向きます。
最初に受付番号札を取ります
社会保険事務所で最初にすることは受付番号札を取ることです。銀行や郵便局においてある機械と同じようなもので、番号が書かれた紙を取って順番を待ちます。場所によって待ち時間の流れが違いますが、午前ならば10時前に行けば混む事は少ないように思います。
受付票に基礎年金番号等を記入します
順番待ちの間に受付票に基礎年金番号や住所、氏名、生年月日、年金相談で聞きたいことなどを記入します。チェック欄もありますが、聞きたいことはできるだけ具体的に書いておいたほうが相談漏れを防ぐことができます。
年金相談開始
受付番号票と受付票、年金手帳を出して年金相談が始まります。まずは社会保険事務所の職員が基礎年金番号をパソコンに入力。こちらからは画面が見えないようになっていますが、画面には年金履歴など年金加入記録が具体的に表示されています。
そして現状の年金加入状況を印刷してもらえますので、それをもとに年金記録を見直したり、どうしてそういう年金額になっているかなどの説明を受けたりします。年金記録に空白になっている期間があれば、どうして空白になっているのかをはっきりさせることで年金の請求漏れやもらい忘れを防ぐことができます。
詳細に個人履歴を話す
離婚や重婚など、人には言えない事情もあるとき、社会保険事務所の年金相談においてはすべてを打ち明けます。といいますのも、そうしなければ正確な年金加入記録を出せないこともあるからです。素人判断で年金記録の正誤を判断するのは危険です。
年金記録の漏れが見つかったら
年金記録に漏れが見つかったら、その場で基礎年金番号にデータを統合してもらえます。年金手帳が2冊あるときや、複数の厚生年金被保険者証がある場合、その他何の書類もなくても厚生年金の記録が出てくることもあります。
短時間で効率的に相談するために
社会保険事務所の年金相談員は、最近はとてもよい対応をしてくれる方が増えました。しかし、基本的には訊ねたこと以上は教えてもらえないと思っておいた方がいいです。そのため、社会保険事務所で年金相談を受けるときは多少の予備知識をもって臨んだ方が無難です。ただでさえ年金は複雑で難しいものですので。