年金の基礎年金番号とは、個人個人に付された年金の背番号のようなものです。一生で一つの番号が使われることになっています。
平成9年1月からの基礎年金番号
平成9年になる前は、加入する年金制度ごとに年金番号が付され、年金記録の管理が行われてきました。これを国民年金と厚生年金、船員保険、共済年金共通で使える一つの年金番号にした、その番号を基礎年金番号と言います。基礎年金番号は年金受給者となってからも引続き使用されるため、年金証書にも10桁の基礎年金番号が記されます。
切り替え時と基礎年金番号
平成9年の基礎年金番号制度誕生の際に、年金制度に加入していた人には「基礎年金番号通知書」にて基礎年金番号が通知されています。また、切り替え当時に、すでに年金を受給している人には、新しい年金証書を送付して、基礎年金番号を通知しています。
さらに、基礎年金番号制度後に年金制度に加入した人には、交付される年金手帳に基礎年金番号が付され、切り替え後に年金を受給することになった人には、はじめてもらう年金証書にすでに基礎年金番号が通知されています。
基礎年金番号の数字の意味
基礎年金番号は、「1234-567891」というように、10桁の番号となっています。左から1桁から2桁までの数字「ここでは12」が都道府県を表し、3桁から4桁までの数字「ここでは34」が管轄する社会保険事務所を意味しています。そして、残りが個別に割り当てられた番号となっているのです。
基礎年金番号で、年金請求漏れもなくなる
平成9年以降の年金制度加入期間については、一つの年金番号しかないということで、年金記録に漏れが発生することは無くなると思われます。しかし、それまでに年金記録がある人は、それまでの期間の部分はもれがないかどうかチェックすると共に、複数の年金番号があるときは基礎年金番号に統合しておく必要があります。