「親の年金記録漏れを調べたい」…このようなとき、社会保険事務所へ持参するものに「依頼状(委任状)」というものがあります。せっかく何時間も待たされて自分の番が来ても、必要な書類がなければ年金相談に応じてもらうことはできません。ここでは依頼状(委任状)の書き方をお伝えしようと思います。
依頼状(委任状)に書く内容
依頼状(委任状)は、特に決められた用紙があるわけではありませんので、A4かB5サイズの紙に必要事項を書いて、年金相談を受けるときに提出すれば足ります。記載内容は次のとおりです。
- 本人(父親の年金記録を聞きたいのでしたら父親)の年金手帳に記載されている基礎年金番号、または年金証書に記載されている基礎年金番号と年金コード。
- 本人の住所
- 氏名
- 生年月日
- 依頼内容
- 本人が来られない理由(多忙等でも可)
- 依頼される方の住所
- 依頼される方の氏名
- 依頼される方の生年月日
- 本人と依頼される方との関係(友人でも可)
- 署名押印(本人が本人の印でする)
「依頼内容について」は、細かく書きすぎるとかえってそれ以外のことがやりにくくなりますので、例えば「年金見込額照会回答表や年金記録一覧表など、年金記録の確認のための資料をすべて出し、その詳細を聞き、その場で年金の記録もれが確認できたものについては記録を統合する。」
または、「年金記録漏れ調査にかかる手続一切を委任する」というように、その場で必要な調査・手続が生じたときに動きが取れるように記載するのが良いと思います。
これは使える!依頼状(委任状)の書式
社会保険庁のホームページに依頼状(委任状)の書式があります。
これをダウンロードして印刷すれば、空欄を埋めていくだけで依頼状(委任状)の出来上がりです。
見られない時のために、弊所が臨時に作った年金用の依頼状を掲載しておきます。
年金の依頼状(委任状)・・・PDF版
年金の依頼状(委任状)・・・WORD版
その他年金相談の持参物
- 年金相談の代行を依頼された方(実際に社会保険事務所に来る人)の身分証明書や運転免許証
- 本人の年金手帳や年金番号の記された、国発行のハガキ等
あれば持参したいもの
- 領収証
- 預金通帳(年金振込み記録があるもの)
- 家計簿