給与から厚生年金保険料が天引きされていないからといって、年金記録が絶対にないということはありません。また、昔勤めていた会社が現在無くなっていても、厚生年金の加入記録がなくなるということはありません。
厚生年金保険料の折半負担
厚生年金の保険料は従業員と会社の折半負担ですが、必ずそうしなければいけないということではありません。会社側としての保険料の半額の負担は、あくまで最低ラインの義務であって、それ以上会社が負担することについては自由です。
現実にそのような会社がどれだけあるかどうかは別として、従業員の分の厚生年金保険料を会社が全額負担することも可能ということです。
よって、昔の給与明細を見て天引きされていないからといっても、100%厚生年金に加入していなかったとは言い切れないのです。(ただし、極めて低い可能性の話です。)
会社が無い場合の厚生年金は?
消えた年金を探す大半の方は年金受給者か年金をもらう少し前の方だと思いますが、働いていた会社が倒産・合併・社名変更など、形を変えていることも少なくないでしょう。
しかし、厚生年金は会社からもらうわけではなく、厚生年金の加入記録は会社を経由して国に保管されているものですので、会社が無くなっていても、年金記録さえ無事ならば年金への影響はありません。
もっとも、会社が存在していても、保存義務の過ぎた書類はなかなか保存していないものなのですが。