最近増えている肺がんや大腸がん(参考外部リンク:NHKためしてガッテン:過去の放送:激増中!大腸がん緊急対策術)。2人に1人が何らかのがんを患い、3人に1人ががんで亡くなると言われる中、自分や身内がいつがんになるのか・・・
年金生活、突然がんを宣告されても慌てることがないように、2008年1月13日の日経新聞・サンデーニッケイプラスアルファに特集されていた「がんと闘う情報収集術」を参考に、がんの情報源をまとめてみました。
がんの情報源
大きな文字でみやすいサイト。「各種がんの解説ページ」は、「大腸がん」「肺がん」「胃がん」等がんの種類別に写真も用いて詳しく解説してあります。例えば大腸がんなら、病気の説明・症状・診断・病期(ステージ)と生存率・治療・手術後の管理、といったように、それぞれ丁寧にわかりやすく解説してあります。
「病院を探す」のページでは、全国のがん診療連携拠点病院、緩和ケア病棟のある病院の情報を掲載。がん診療連携拠点病院に設置されている相談支援センターの情報も一覧から参照できます。
県立静岡がんセンター
サイト内の「Web版がんよろず相談Q&:A」では、自分の知りたい病気や症状、悩みに関する単語や文章を検索することで、データベースにある助言を読むことができます。もしくは「自分に合った病院・医師」「抗がん剤治療の副作用」「経済的な問題」など、分類されているメニューをクリックすることでも、助言内容を調べることもできます。
財団法人がん研究振興財団
「刊行物」メニューのページに行くと、「がんを防ぐための12ヵ条」「やさしいがんの知識」「君たちとタバコと肺がんの話」「がんとどう付き合うか」「抗がん剤治療を安心して受けるために」などなど多様な小冊子を無料でダウンロードできます。
Minds 医療情報サービス
財団法人日本医療機能評価機構が運営するサイト。標準的な治療方法などを記した診療ガイドラインを掲載してあり、ページによってはイラストや写真もあるために、説明はもちろん視覚的にもわかりやすいです。
いいなステーション
メニュー「全国の患者情報室一覧」では、医療情報が入手できる施設や病院図書館の一覧が掲載。ダウンロードできる『患者の自己学習環境の整備状況に関する研究報告書 2006((財)大同生命厚生団地域保健福祉研究助成;PDF3.14MB)』には、病院に併設してある図書館等の情報が詳しく書かれてあります。
セカンドオピニオン・ネットワーク
がんの種類別に、セカンドオピニオンに協力する医師のリストを公開。「セカンドオピニオンとは?(冊子など)」のページでは、小冊子「(ガンの)セカンドオピニオンをとるコツ」がダウンロードできます。当小冊子は、セカンドオピニオンを上手にとる7か条や、相談先などの情報源などが掲載してあります。
最後に知人の大腸がんの話
知人が大腸がんで手術をしたときの話です。 最初の医者の見立てでは、「お腹を縦に開腹しなければならない」と言われ、傷跡も残るし体へのダメージもあるということで、相当にへこんでいました。しかし、いろいろ調べるうちに『内視鏡手術』という横腹に2~3箇所数センチほどの穴を開けてそこから器具を挿入して手術をする方法があることを知り、病院を変えて話を聞いてみたところ、その内視鏡手術で充分対応できるとのこと。
(内視鏡手術は技術が必要で、対応できる病院もそれほど多くはないそうです。)
その方法なら2日目には歩けて2週間もあれば退院でき、体へのダメージも少なく傷跡も最小限に抑えることができるということで、当然そちらを選択し、無事手術も成功。その後再発もなく元気にしています。
いろいろ調べる中で偶然「内視鏡手術」というものを知り、納得の治療を受けることができたのですが、何も知らなければ、最初の医者の見立てどおりに負担の大きい手術をしていたわけです。「情報は本当に大切だ」と実感した出来事でした。