いままで60歳までしか加入できなかった確定拠出年金の加入が、最高で65歳まで延長することが可能になりました。(施行予定は2009年4月)
これは、企業の定年、継続雇用が65歳まで伸びているのに伴う考えです。60歳を過ぎても働き続ける人には確定拠出年金の掛け金を払い続けられるようにしようとするものです。60歳から65歳までのいつまで確定拠出年金に加入し続けるかは任意になる模様です。
確定拠出年金の最大のネックは変わらず
人によっては喜ばしい今回の法改正ですが、確定拠出年金には大きな問題も存在します。それは、60歳まで現金を受け取れないということです。「年金なんだから当然だろう」という声もあるかもしれませんが、会社の中には退職金をやめるか減額して確定拠出年金を始めたところもあり、掛け金の月々の積み立ては、いわば退職金の前払いのようなものなのです。
たとえば30歳でOLを退職して専業主婦になったAさん。Aさんは確定拠出年金の掛け金積立額が75万円。すると、そのお金はどうなるか?確定拠出年金は継続できるのか?
答えはAさんの場合国民年金の第3号被保険者になるために今後専業主婦のままでいるならば、確定拠出年金の掛け金の積み立てはできません。しかも、解約もできません。なぜなら積立額が50万円以下の場合しか解約できないことになっているからです。
ということは、今後運用だけを行い金融機関には運用手数料を支払い続けることになるわけです。75万円では運用収益もたかが知れていますし、手数料との比較で考えたらプラスになることは難しいと言わざるを得ません。話はズレましたが、一応確定拠出年金関連の話として触れておきました。