店舗や販売員を持たずに、ホームページを中心に保険の「申込み~審査~契約」の一連の流れを行なう新しい形の生命保険会社2社「SBIアクサ生命保険(2008年4月7日開業)」「ライフネット生命(2008年5月18日)」が誕生しました。
NHKのBS1『開業相次ぐネット生保』(2008年5月23日)や、日経新聞-SUNDAY NIKKEI『申し込み簡単、商品は単純 ネット生保本当にお得?』(2008年6月22日)など、たびたびマスコミにも取り上げられるネット生保2社ですが、日経新聞における既存生保各社との比較では、
- 死亡保険(死亡した時に保険金を支払うもの)=安い
- 医療保険(病気などに備えるもの)=一概に安いとは言えない
という結果になっていました。
医療保険については、過去の加入者データを蓄積している既存生保は保険料を下げやすい・・・ということです。
安さ際立つ「死亡保険」の保険料
日経新聞特集においては、定期の死亡保険(10年、保険金1,000万円、特約付加せず)について既存の保険との比較。(男性・女性、30歳・40歳・50歳各々月払い保険料)
このうち、一部を抜粋すると・・・
【男性:30歳】
- SBIアクサ生命「カチッと定期」=1,530円
- ライフネット生命「かぞくへの保険」=1,328円
- 大手生保3社(類似商品上限下限)=2,520円~2,740円
【男性:50歳】
- SBIアクサ生命「カチッと定期」=5,620円
- ライフネット生命「かぞくへの保険」=5,898円
- 大手生保3社(類似商品上限下限)=6,610円~7,030円
保険金が500万円だとライフネット生命よりもSBIアクサ生命の方が保険料が安くなるなど、商品ごとに特徴がありますが、いずれにしても「死亡保険」においてはネット生命の方が保険料が安くなっているようです。
ネット生保2社ホームページへのリンクなど
ライフネット生命保険のホームページの「生命保険選びツール」→「払いすぎ見直しシミュレーション」では、「生年月日」「性別」「現在の月額保険料」「配偶者(パートナー)について」という簡単な入力で、どれだけ保険料が安くなるかの目安が表示されます。
2つのサイトともネット専業ということで、とてもわかりやすい作りになっていると思います。
最後に、ネット生保は、問い合わせについて基本的にはネットか電話でしか行なえない(よって事前の約款の理解や申し込み時点の病歴の告知をもれなく行なう)ことや、歴史が浅い会社だけに破綻リスクが把握しづらい、および保険料などのシミュレーション結果が必要以上となる場合があるなどの注意点があると日経新聞ではまとめています。