老後資金作りとして注目される「投資信託」。
これから投資信託を始めようとする人にお勧めなのが、社団法人投資信託協会のホームページで無料で申し込める投資信託のガイドブックです。
客観的に投資信託のことが学べるのはもちろん、投資信託を扱う会社一覧(会社名・URL・電話番号)なども掲載されておりますので、横の比較をする時にも重宝しそうです。(2008年3月時点)
社団法人投資信託協会のホームページ
こちらが社団法人投資信託協会のホームページです。
http://www.toushin.or.jp/index.html
投資信託のガイドブックはページの左下から申し込めるようになっています。(2008年3月時点)
送付資料は次の3点です。
「マンガで学べる投資信託 教えて!トーシン教授」
A5版63ページの小冊子「マンガで学べる投資信託 教えて!トーシン教授」は、何も知らない人が投資信託を購入するまでを「トーシン教授」がストーリーの中でわかりやすく説明しているマンガです。
- 第1話 投資信託ってなに?
- 第2話 投資信託の仕組みを知ろう!
- 第3話 投資信託いろいろ
- 第4話 知っておきたい投資信託のリスクと選び方
- 第5話 投資信託の購入までの流れ
「わかりやすい投資信託ガイド」
B5版44ページの冊子「わかりやすい投資信託ガイド」は、投資信託(ここでは国内投信)についてのしくみや購入方法、税金、心構えなどが詳しく書かれています。
構成は1章から3章まで、および資料集となっています。以下は「わかりやすい投資信託ガイド」の目次になります。
【Chapter1 投資信託の商品性】
- なぜ、いま投資信託なの?
- 投資信託ってなに?
- 投資信託の魅力は?
- どんなリスクがあるの?
- リスクを軽減するには?
- 積立投資プラン
- なぜ、自己責任が大切なの?
- 選ぶ際のポイントは?
【Chapter2 投資信託いろいろ】
- どんな種類があるの?
- 株式投資信託いろいろ
- 公社債投資信託いろいろ
- 証券取引所に上場されている投資信託(ETF,不動産投信など)
【Chapter3 お申し込み・換金】
- 口座開設から代金受取までの流れ
- 購入するにはどうすればいいの?
- 投資信託の値段は?
- どんな費用がかかるの?
- 換金はどうするの?
- 投資信託の税制は?
- 特定口座とは?
- 計算の具体例
- 目論見書でファンドがどのような商品か見てみましょう
- チェックシートを利用しましょう
- 運用報告書で運用状況を見てみましょう
- 情報を入手するには?
【資料集】
- 知っておきたい基礎用語
- 投資信託会社など一覧
「不動産投資法人ガイド(不動産投資証券)」
B5版20ページの「不動産投資法人ガイド(不動産投資証券)」。
不動産投資信託は、米国の不動産投資信託(REIT:リート)にならい、J-REIT:ジェイ・リート(Japanese Real Estate Investment Trust)と呼ばれることもありますが、雑誌などを見ていると、Jのない「REIT:リート」で呼ばれることが多いようです。
この投資信託のしくみを大雑把にいえば、「皆でお金を出し合ってビルを所有し、そのビルで発生するテナント賃料を諸費用を差し引いたうえで皆で分配する」というものですが、比較的新しい投資信託であまり馴染みのない分難しく感じるかもしれません。
「不動産投資法人ガイド(不動産投資証券)」の目次は次のとおりです。
- SECTION1 ダイジェスト
- SECTION2 不動産投資法人って何ですか?
- SECTION3 不動産投資法人の魅力とリスクを教えてください。
- SECTION4 不動産投資証券はどこでどうやって買うのですか?
- SECTION5 買った後はどうなりますか?
- SECTION6 詳しい情報を得るにはどうすればいいのですか?
- SECTION7 投資にかかる費用(税金・手数料)について教えてください。
- 参考(税金等)
- 基礎用語集
以上3点が「社団法人投資信託協会」のホームページで無料で申し込める投資信託の資料です。
投資信託情報収集お役立ちサイト
上記投資信託協会のホームページもそうですが、投資信託に関する情報収集サイトでメジャーと思われるものを3サイトご紹介いたします。
- QUICK MoneyLife 投資信託・株式投資の資産運用応援サイト・・・マーケットニュースやランキング情報、株式・投資信託検索機能、テーマ別セミナー検索機能など。
- モーニングスター - 投資信託情報・・・「あなたに最適な運用利回りを計算」では、金融電卓として目標に対しての運用など簡単に計算することができる。
- 投資信託の投信資料館・・・コラム「タカハシくんの投信生活」が人気。投信を選ぶポイントなど情報豊富。
信託報酬と収益率の関係は?
投資信託といえばネックになるのが手数料。
しかし、自分で資産運用をするとなれば、株なら株式四季報や各種専門誌等の情報収集費、検討にかかる時間の自分に対する見えない人件費、その他もろもろ掛かってしまい、それならば手数料をはらってもプロに・・・という考えも成り立ちます。
ところでその手数料。
投資信託の購入時点に銀行や証券会社に1度だけ支払う「販売手数料」と、資産運用期間中の対価として支払う「信託報酬」がありますが、信託報酬と収益率との関係について、日経ブェリタス2008年3月30日第3号65ページに興味深い記事が掲載してありました。
『日本株投信のうち運用期間5年以上、残高30億円以上の200本を対象に、信託水準とリターンの関係を示した・・・』という調査結果で、意外なことに信託報酬と収益率は比例関係にならなかったというのです。
つまり、高い信託報酬(手数料)だからといって、必ずしも高い運用結果となるわけではないということが明確となったわけです。信託報酬の高さと運用成績の調査概要は・・・
- 1.7%以上(30本)
- 1.6%台(41本)
- 1.5%台(37本)
- 1%台前半(28本)
- 1%未満(64本)
このような区分により、3年収益率の平均と、5年収益率の平均を出したところ、5年収益率ではどの区分でも11%~12.3%と大差はなく、3年収益率では『信託報酬が高い区分ほど逆に成績が悪い。高い区分には中小型株ファンドが比較的多く、相場下落の度合いが大きいことが一因と見られる。』とのこと。
統計を取る時期などでこれらの結果は変わってくるかもしれませんが・・・非常におもしろい結果です。