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年金「第三者委員会」地域認定率の差と県民性

『認定率1位の新潟県72.7%~認定率50位の福井県9.4%…格差7倍超』

2008年(平成20年)7月17日。
消えた年金記録の審査・調査を行なう総務省「第三者委員会(年金記録確認第三者委員会)」が、受付を開始してから丸1年が経過しました。

総務省の調べでは、2007年7月の審査開始から2008年3月末までの判定結果5,016件の集計で、全国各県に1つずつある地方第三者委員会(北海道のみ4つ)50箇所の認定率に大きな開きがあることが明らかになりました。

総務省の分析では、
『「会社からの給与明細を保管していた」など、本人に有利な材料がある申し立てが多かった地方委ほど、認定率が高かった。逆に「亡くなった親が保険料を払い、自分は関与していなかった」など、あいまいな申し立てが多い地方委の認定率は低い傾向が見られたという。(読売新聞2008年7月18日)』

とのことですが、一方で北関東のある地方委員は、
『審査には、資料集めを担当する事務室職員の先入観や、委員の主観がかなり入る。(同じく読売新聞2008年7月18日)』

と証言するように、少なからず個人のパーソナリティも影響しているように思われます。

ここでは、県ごとに最大7倍もの大きな差が生じたという点に着目し、あくまで認定率格差が生じている可能性の一つとして「県民性との関係」を探ってみたいと思います。

第三者委員会の地域別認定率の順位

2008年3月末現在総務省調べによる全国50の地方第三者委員会の認定率を、1位新潟県72.7%から50位福井県9.4%まで降順に並べてみると次のようになります。

※北海道のみ、北海道・函館・旭川・釧路の4つに分かれています。 ここでは北海道以外は『県(都・府)』表示とします。

  • 1.新潟県=72.7%
  • 2.山梨県=71.0%
  • 3.埼玉県=68.0%
  • 4.千葉県=64.4%
  • 5.愛知県=63.7%
  • 6.福岡県=62.2%
  • 7.青森県=61.3%
  • 8.長野県=60.5%
  • 9.旭川=59.1%
  • 10.東京都=58.2%
  • 11.滋賀県=56.6%
  • 12.岩手県=53.8%
  • 13.栃木県=51.4%
  • 14.大分県=49.2%
  • 15.神奈川県=48.3%
  • 16.岡山県=46.8%
  • 17.香川県=46.5%
  • 18.函館=44.2%
  • 19.三重県=43.9%
  • 20.和歌山県=43.6%
  • 21.秋田県=43.0%
  • 22.北海道=42.6%
  • 23.群馬県=41.4%
  • 24.福島県=41.2%
  • 25.大阪府=39.6%
  • 26.宮城県=38.7%
  • 27.長崎県=38.0%
  • 28.宮崎県=37.6%
  • 29.徳島県=37.4%
  • 30.京都府=37.2%
  • 31.鹿児島県=35.6%
  • 32.佐賀県=35.5%
  • 33.高知県=34.5%
  • 34.兵庫県=33.3%
  • 35.山形県=32.3%
  • 36.岐阜県=30.8%
  • 37.広島県=30.6%
  • 38.奈良県=30.2%
  • 39.愛媛県=29.2%
  • 40.富山県=29.0%
  • 41.釧路=28.9%
  • 42.沖縄県=28.4%
  • 43.熊本県=28.0%
  • 44.鳥取県=26.5%
  • 45.静岡県=25.4%
  • 46.山口県=20.0%
  • 47.茨城県=18.7%
  • 48.島根県=16.9%
  • 49.石川県=16.7%
  • 50.福井県=9.4%

日本を南北2つに分けるとすると、 北の方が南よりも若干認定率が高い傾向にあるようです。

認定率上位3県と下位3県の県民性

地方第三者委員会の認定率の高い3県「新潟県=72.7%、山梨県=71.0%、埼玉県=68.0%」と、認定率が低かった3県「島根県=16.9%、石川県=16.7%、福井県=9.4%」の県民性を、サイト「県民性と地域性をデータに基づき考察(http://www.geocities.jp/rk_staff/index.html)」の中の「47都道府県の地域性と県民性(http://www.geocities.jp/rk_staff/kennminnsei/kenmin2.htm)」から引用させて頂きます。

1.新潟県(認定率1位72.7%)の県民性

『新潟県人の辛抱強さ,健気さは定評あるところである。なお「人柄はいいが,積極性に欠け,安定志向が高い。」というのも,定説である。』

参照URL:http://www.geocities.jp/rk_staff/kennminnsei/cha_1/niigata_1.htm

2.山梨県(認定率2位71.0%)の県民性

『勤勉で,謙虚。自分に対するきびしさをもつ。(略)貧しい土地と閉塞された盆地という,厳しい地勢から,自ずと人々には忍耐強さが備わったのであろう。』

参照URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/cha/cha_1/yamanashi_1.htm

3.埼玉県(認定率3位68.0%)の県民性

『埼玉県への移住者の多くは東京都から転入者であり,埼王県は副都心化しつつある。特に,埼玉県南部地域は,県民性や郷土意識は薄れとも指摘されている。埼玉県で,唯一,先祖代々からの定住者が多いのが秩父地方(略)質実で堅実な気質がみられる。(略)素朴で誠実,温和だが内部に激しさと根気ある実行力を秘めているともいわれている。』

参照URL:http://www.geocities.jp/rk_staff/kennminnsei/cha_1/saitama_1.htm

4.島根県(認定率48位16.9%)の県民性

『県下には穏やかで,賢く,つましく暮らすという気風がある。反面,観光地化したため,他力本願で消極的,計算高く商才にたける,とも指摘されている。穀倉地帯の南部,東部は,ともに人情質朴で誠実な人柄を育んだ。出雲と石見では気質が異なる。出雲地方は内向的な性質を持ち,粘り強く思慮深い。対して,石見は淡白なサッパリした性格で,言葉は広島弁に近い。』

参照URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/cha/cha_1/simane_1.htm

5.石川県(認定率49位16.7%)の県民性

『勤勉な北陸気質ながら経済的な豊かさはのんびりしたお坊ちゃん気質を生んだともいう。また,保守的で何事も控えめ・忍耐強い気質という見方もある。(略)前田家の上下関係の厳しさ,秩序を重視する姿勢が,「保守的」「控え目」「忍耐強い」という県民性を作り上げたとも言われている。(略)能登地方は,金沢を中心とする南部に比べて保守的であり,開発が遅れていて消極的だが,人柄は誠実で信義に厚い。』

参照URL:http://www.geocities.jp/rk_staff/kennminnsei/cha_1/isikawa_1.htm

6.福井県(認定率50位9.4%)の県民性

『福井県民は,浄土真宗の影響で他人に親切,勤勉で粘り強いといわれる。一方,保守的,消極であり,自ら積極的に主張しすることなく,消極的ともいわれている。(略)越前は器用なアイデアマンを生む。若狭は人情が厚いといった地域性を持つ。』

参照URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/cha/cha_1/fukui%20_1.htm

敢えて県民性の傾向を探ると

結論から言えば偏った傾向は見られなかったわけですが、敢えて認定率とかかわりがありそうな部分を上げるとすると、認定率の高い県では「忍耐、辛抱」(新潟県、山梨県)が影響し、認定率の低かった県では「消極的」(福井県、石川県、島根県)や「保守的」(福井県、石川県)という点が影響していると考えられます。(これらは県民性の一部分に過ぎず、全体的で見ると説明が付きません。)

・・・とにもかくにも、地方第三者委員会の場所や委員がどうであれ、同様の案件には同様の調査過程・結論となるように統制をかけてもらわないと困ります。

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